
ドジャースと再契約を結んだテオスカー・ヘルナンデス外野手が30日(日本時間31日)、野球専門ポッドキャスト『ファウル・テリトリー』に出演。古巣マリナーズの本拠地「T-モバイルパーク」に関して言及した。
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■全30球場ワーストの平均打率「.209」を記録
『ファウル・テリトリー』に出演したテオスカーは、冒頭でチーム残留の理由や同僚の話題に触れた後、かつての古巣マリナーズについても語った。
メジャーでもっとも打者に不利と言われる「T-モバイルパーク」での日々を振り返ると、「僕にとっては、投手がちゃんと見えなかったことが大きかったです。打席に立つ時、普通は投手を正面から見るはずなんですが、シアトルではそれができなかった。いつも角度がズレて見えるんです。まるで、投手が自分の背後にいるかのように見えて、どの球場とも違う感覚でした。試合での成績もそれを証明していましたね。前日にアウェーで4安打していても、シアトルに戻ると、強く打っても安打にならないか三振することが多かった」と、環境面で適応に苦労したと語った。
テオスカーは、「映像を見て分析もしましたし、フィールドでも確認しました。バッターボックスが少し傾いているように見えたので、翌日、意識して真っすぐ立つようにしたんですが、同じような感覚がありました。シアトルはファンや街の雰囲気が素晴らしくてプレーするのは楽しいんですが、球場だけはどうしても慣れることができませんでした。本当に苦戦しましたね」と、マリナーズの本拠地で感じた違和感を明かした。
「T-モバイルパーク」は昨季、メジャー全30球場でワーストの平均打率.209を記録。同2位がカブスの本拠地「リグレーフィールド」で.226と大きな差が生まれている。「T-モバイルパーク」ではマリナーズ.214に対して、相手球団が.205である点を考えても、打線の弱さだけが原因ではないと見られる。
テオスカーはマリナーズ所属の2023年に、ア・リーグワースト2位の年間211三振を記録。三振数を減らしたいチームの方針と折り合いがつかず、昨季のドジャース移籍に至った過去がある。
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