【かしわ記念/馬連4点】実力馬集結も波乱含みの一戦 課題多いウィリアムバローズはバッサリ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【かしわ記念/馬連4点】実力馬集結も波乱含みの一戦 課題多いウィリアムバローズはバッサリ

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【かしわ記念/馬連4点】実力馬集結も波乱含みの一戦 課題多いウィリアムバローズはバッサリ
  • 【かしわ記念/馬連4点】実力馬集結も波乱含みの一戦 課題多いウィリアムバローズはバッサリ

5月1日、船橋競馬場でダートのマイル王決定戦、第36回かしわ記念(JpnI、ダ1600m)が行われる。

今年は中央勢が6頭、地方勢が7頭の13頭立てで開催予定。過去10年では中央勢が9勝と圧倒している一戦だが、1番人気が未勝利と不振のレースで、意外と好配当にありつけるケースが多いのも特徴的だ。人気馬の見極め、取捨選択が重要となるGWのビッグレース、その結末を予想する。

◆【かしわ記念2024予想/買い目】「今夜20:05発走」ウィリアムバローズを消し 高い舞台適性でGI獲り期待の◎本命馬

■左回りへの対応がカギとなるキングズソード

今年はキングズソードペプチドナイル、そして大井のミックファイアと、3頭のGI馬が参戦する豪華なラインアップ。その中で、昨年のJBCクラシックを制したキングズソードが人気の中心となるだろうか。

前走のフェブラリーSは、キャリア初のマイル戦となったキングズソード。後方からレースを進め、ハイペースの中、同馬に向く展開になるかと思われたが、追い込み及ばず5着に敗れた。

とはいえ、マイル戦への対応力を見せてくれたのは大きな収穫。今回は初めての船橋となるが、小倉で2勝しているように小回りコースへの対応も気にしなくて良さそうだ。

問題は、3戦未勝利の左回りコースへの適性。前走も3~4コーナーにかけて外へ張り気味の走りを見せていただけに、左回り時のコーナリングが勝敗へのカギとなりそう。終いは堅実だが、直線へ向いた時点で射程圏の位置にいるかどうか、そのあたりがポイントになるだろう。

■安易に飛びつけないフェブラリーS勝ち馬

前走のフェブラリーSでは、11番人気の低評価を覆し、好位から堂々たる勝ちっぷりでGI馬に上り詰めたペプチドナイル。オープン特別では勝てるものの、重賞では伸び悩んでいる印象があったが、一転して見事な変身ぶりだった。

初めてのマイル戦、特にワンターンの府中がハマった感じがあり、好位につけて地力を発揮する展開になれば、再びビッグレースで同様の力を発揮できそうな印象だ。

しかし、今回はスタートから一周回るコース形態であり、フェブラリーSとは異質のマイル戦。事実、過去10年のかしわ記念で、前走フェブラリーS1着馬の成績は【1.1.0.4】と、意外と馬券圏外に敗れているケースも多く、安易に飛びついてはいけない。

昨年の南関東3冠馬ミックファイアは、地方勢では唯一中央勢に太刀打ちできそうな1頭か。近2走は掲示板を外しているが、前走フェブラリーSでは勝ち馬から0秒8差と、そこまで大きく離されてはいないし、中央の速い流れを経験できた点は収穫だ。

過去10年のかしわ記念で、馬券に絡んだ地方馬は3頭。そのうち2頭はJpnIで勝利歴があり、ミックファイアにもその資格は十分に備わっている。船橋は初見参だが、盛岡で勝っているように左回りについても問題ないだろう。

■無冠の7歳馬が、得意舞台で悲願のタイトル獲得だ

ここまでGI馬を中心に述べてきたが、それぞれ不安要素も多く、信頼しきれない点は多い。比較的波乱ムードが漂うレースだけに、今年もやや荒れを期待して中位人気の馬から好配当を狙ってみたい。

そこで白羽の矢を立てるのが、タガノビューティーだ。いまだ重賞勝ちのない同馬だが、昨年のかしわ記念では勝ち馬にクビ差の2着と好走。全7勝中6勝を東京・新潟と左回りコースで挙げており、左回りのマイル戦は最も適性の高い舞台だ。

前走フェブラリーSも勝ち馬からコンマ2秒差の4着と、7歳を迎えても衰えは見られず、フェブラリーS敗戦組がかしわ記念で巻き返すケースも多く、着順は気にしなくてよい。年齢的にもGI奪取のチャンスは残り少ないので、このあたりで一発決めて欲しいという願いも込めて本命に指名する。

相手には、前記で記したキングズソード、ペプチドナイル、ミックファイアを厚めに。加えて、前走で黒船賞連覇を決めたシャマルも一考。昨年は当レースで1番人気(4着)に支持されていた実力馬。マイルよりも1400mがベターなのは確かだが、一昨年のマイルCS南部杯では差のない3着に好走しているように、この距離も守備範囲。人気を落としている今年は大いに狙い目だ。

逆に、東海Sを勝って勢いに乗るウィリアムバローズはバッサリ切る。長らく1800mを使われ続け、マイル戦は初出走。加えて、ダートでの左回りは未経験かつ展開的にもマークされそうな位置で走ることになりそうで課題は多い。ここは人気ほどの妙味はないと考える。

かしわ記念2024 結論・買い目

◎(2)タガノビューティー◯(13)キングズソード▲(10)ペプチドナイル△(6)ミックファイア△(5)シャマル

馬連流し(4点)軸:2相手:13、10、6、5

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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