【ONE】「落ちていくのに耐えられない……」青木真也、苦悩から脱却し“最後の課題”へ「原動力を無くした自分に興味」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ONE】「落ちていくのに耐えられない……」青木真也、苦悩から脱却し“最後の課題”へ「原動力を無くした自分に興味」

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【ONE】「落ちていくのに耐えられない……」青木真也、苦悩から脱却し“最後の課題”へ「原動力を無くした自分に興味」
  • 【ONE】「落ちていくのに耐えられない……」青木真也、苦悩から脱却し“最後の課題”へ「原動力を無くした自分に興味」

総合格闘家の青木真也が28日、有明アリーナで開催される「ONE 165」でセージ・ノースカット(アメリカ)と対戦する。青木はAbema格闘チャンネルに出演し、ノースカット戦を控えた自身の心境を語った。

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■格闘技で追及するのは「作り手のこだわり」

5月に41歳の誕生日を迎える青木。27歳のノースカットとの対戦が決まった記者会見で「トップレベルの舞台でやれるのは最後」と発言したことで、さまざまな憶測が飛び交っていたが、今回のインタビューでことの真意に言及した。

青木は「この人は特別だなんてことはなく、みんな一様に衰えていく」と“年齢”にメス。自身の格闘技キャリアを振り返り、「客観的に、28~29歳までがピークパフォーマンス。そこから経験と脂がのった状態が、32~33歳まで。そこからは正直ごまかし続けたのだと思う」と俯瞰した。

現在の日本の格闘技界については「発表会じゃん?プロ格闘技じゃない」と一蹴。「つまらない、意味のない、消費されていくだけのスクラップみたいなコンテンツが量産されている」とし「否定もしないし、好きにすればいいと思うが……あくまで僕の作り手のこだわりとして、そこはしない」と、自身の格闘技を追求したい考えを明かした。

■「最後まで諦めずに頑張ること」

カード発表記者会見で、様々な憶測が飛び交ったことには「文脈の読めなさに絶望。言語がどんどん通じなくなっていく……そういう意味ではすごく孤独ですよね」と悲嘆。発言の真意については「『最後の試合』と することによって、見えやすくなる。馬鹿でも見れる」とし、「騙されておけばいい」と不敵な笑みで狙いを述べた。

今回のノースカット戦については「勝てたらいいね」と一言。青木は「『勝ってやる』『勝つんだ』みたいな欲求が衰えていく」と自身を鳥瞰。「僕を突き動かす原動力は、「今に見てろ」という気持ち。自分で認めさせてやろう、というのが原動力だった。それがどこかのタイミングでなくなった」と自己分析したうえで、「『今に見てろ』が無くなった僕が、どこに向かって行くか。僕自身すごく興味深い」と語った。

さらに「もっと言うと、相対的な評価から降りたんですよ。相対的な評価でやっていくと、もう自分のメンタルがもたない」と発言。「落ちてくこと、負けてくこと……相対的な順位が落ちていくことに耐えられない。ただ、今日より明日、上手になっている可能性はある。自分と向き合っていく中で発見がある。それが面白い」と、他者とではなく、過去の自身と比較することで苦悩を打破し、格闘技に楽しみを見出したとした。

最後に「もうほとんどのことが見えるのよ。将棋における“投了”。参りました、もう手が詰まりました、という状況になることが多い。ただ、ここは将棋ではなく格闘技だから……そこを最後まで諦めずに頑張ることは“最後の課題”としてやりたい。そこを投げたくない」と、新たな課題を自分に課した。

試合の様子は「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて全試合生中継される。

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(A.Kudo/SPREAD編集部)

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