出産を経て臨んだ大坂なおみ、完全復活へ手応えも…… “女王”ナブラチロワは「総合的にC評価」と全豪初戦敗退をバッサリ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

出産を経て臨んだ大坂なおみ、完全復活へ手応えも…… “女王”ナブラチロワは「総合的にC評価」と全豪初戦敗退をバッサリ

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出産を経て臨んだ大坂なおみ、完全復活へ手応えも…… “女王”ナブラチロワは「総合的にC評価」と全豪初戦敗退をバッサリ
  • 出産を経て臨んだ大坂なおみ、完全復活へ手応えも…… “女王”ナブラチロワは「総合的にC評価」と全豪初戦敗退をバッサリ

テニスの全豪オープンは15日、メルボルンで女子シングルス1回戦が行われた。第16シードのカロリーヌ・ガルシアと対戦した元世界ランキング1位の大坂なおみは4-6、6-7で敗退。昨年7月に第1子となる長女を出産し、これが4大大会への復帰戦となったが、勝利で飾ることはできなかった。

◆大坂なおみ、「悲しい」と嘆いた全豪敗退以外の理由 「本当にカッコよかったのに…」

■対戦相手も「とても良いプレーだった」と称賛

2019、21年と過去2度の優勝を誇り、大坂にとって好相性の大会だったが、初の初戦敗退に終わった。

母親としての“グランドスラム初勝利”は持ち越しとなったが、復活への手応えは十分。試合後、大坂は「私にとって本当に良いゲームだったと思う。できる限りのベスト尽くしたと感じている。少し残念だけど自分自身に失望したかと言えば、そういうわけではない。試合が進むにつれて、自分がどんどん良くなっているのを感じた」と振り返った。

対戦相手のガルシアも「(大坂は)しばらくプレーしていなかったけど、とても良かった。彼女がコートに戻ってきてくれてうれしい」と称えた。

一方、厳しいコメントを並べたのはテニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ。専門メディア『Tennis365』によると、4大大会で通算18度のシングルス優勝を誇る女王は「(大坂は)プレーに関して言えば、Bプラスのパフォーマンスだったかもしれない。しかし、やはり総合的に見ればC評価だと思う。調子が悪いから、打ちたいボールを打てなかった」と分析したという。さらに「彼女がプレーを再開したこと、ツアーに参加したこと、本来の調子に戻っていないのに今トーナメントでプレーしたことに驚いている」という見方を示した。

■「もっと体力をつけて、練習量を増やすべき」

その上で「もっと体力をつけて、練習でたくさんのセットをこなすべき。そうすれば、試合に臨む時には“もう経験済み”となる。選手はみんなボールを非常に強く打つから、(大坂は)素早く動いてボールに追いつき、自分のショットを打つ必要がある。コート上でもコート外でもしっかりと努力することが大切」と今後に向けてアドバイスを贈った。

大坂もトップフォームへ戻すために必要なこととして、リターンやショットの精度向上、動作の改善などを挙げ、そのためにも実戦を重ねる必要性を強調。ガルシア戦でも「躊躇することがあった」とし、以前なら強打していたところをミスのないように安全なボールを返していたことを認め、試合勘の欠如に言及した。

元世界ランキング3位のエリナ・スビトリーナは22年10月に第1子となる女児を出産。しかし、翌23年の4月には早くも全仏オープンで準々決勝進出を果たし、7月のウインブルドンでは準決勝まで勝ち進んだ。しかも母国ウクライナがロシアの侵攻を受けるなか、心を痛めながらの復活劇だった。

ナブラチロワもスビトリーナにできて大坂にできないはずはない—―。そんな思いで発した叱咤激励だったのかもしれない。

4大大会復帰戦を勝利で飾ることはできなかったが、相変わらずサーブもショットも威力は十分にあった。母親となった大坂が再び栄冠を手にする日もそう遠くないはずだ。

◆大坂なおみ、「悲しい」と嘆いた全豪敗退以外の理由 「本当にカッコよかったのに…」

◆「もっと良いプレーができたはず」大坂なおみが全豪オープン初戦敗退に落胆。次戦はドバイでのWTA500大会を予定

◆グランドスラム復帰も初戦敗退の大坂なおみ。海外メディアの評価は?「正しい道を進んでいると示した」「テニス界はオオサカを必要としている」

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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