ロサンゼルス・エンゼルスからフリーエージェント（FA）となっていた大谷翔平投手のロサンゼルス・ドジャース移籍が9日（日本時間10日）、決まった。大谷が自身のインスタグラムで報告したほか、所属するエージェント事務所CAAも発表した。契約金額は10年総額7億ドル（約1014億円）で、メジャー史上最高となった。来季開幕戦は3月20日に韓国・ソウルで行われるサンディエゴ・パドレス戦となっており、いきなりダルビッシュ有投手とDH大谷との対決が実現する可能性がある。
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■「チームのグループチャットは大騒ぎ」
大谷の加入をドジャースの選手たちも歓迎した。『MLBネットワーク』のラジオ番組に出演したクローザーのエバン・フィリップスは「（大谷加入の報道を受けて）私たちブルペン陣のグループチャットも、チームのグループチャットも大騒ぎだったよ。来年は間違いなく楽しいシーズンになる。もうオオタニと対戦する必要がないのは良いね」と笑った。
さらに「オオタニがこれまで見せてきた活躍は前例がないことばかり。彼が今後ドジャースにもたらす収益、球界全体に及ぼす影響は記録的なものになるだろうから、彼の契約も記録的なものになるのは当然だと思う。来季からの10年間、彼が私たちの味方であることをうれしく思う」と感想を述べた。
また、遊撃手のギャビン・ラックスは自身のX（旧ツイッター）を更新し、「昼寝から目覚めたら…… ドーン！ さあ行こうぜ！」とつづった。同選手は2月末に前十字靱帯と外側側副靱帯を断裂する重傷を負い、今シーズンをほぼ棒に振った。そのため、来季は自身の復活をかけた戦いとなり、その意気込みも込めたツイートとなった。
■次に狙うのは山本由伸でド軍は3番手か
また、大谷争奪戦を制したドジャースは勢いに乗って、山本由伸投手の獲得にも肉迫しているようだ。米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は「ドジャースはオオタニに10年7億ドルの契約を結んだ後もヤマモトの獲得に依然として興味を持っている」と指摘。「チームは彼を獲得する余裕がまだある。ただし、オオタニとの契約がヤマモトを獲得する上でドジャースに有利に働くかどうかは不明。候補は3チーム：1. ニューヨーク・メッツ 2. ニューヨーク・ヤンキース 3. ドジャース」と投稿した。
ドジャース専門サイト『Dodgers Nation』も「フロントオフィスにとってオオタニ獲得は最優先事項であり、彼らはそれを達成した。次にやるべきことは別のトップ投手と契約することだ」とし、FA市場ナンバーワン投手の山本がターゲットになると記した。
「ヤマモトには3億ドル以上の価値があると見込まれている。ドジャースが（大谷と合わせて）2人のFA選手に10億ドルを支払うことは考えにくいが、それは単にこれまで起こったことがないからというだけだ」とし、日本の誇る2枚看板獲得の可能性に期待した。
大谷の新天地が決着したことで、市場に残る有力選手の交渉も一気に進みそうだ。
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文●SPREAD編集部
