
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、今季打率.304、44本塁打、95打点で日本選手初の本塁打王を獲得した。終盤は故障が響き、135試合の出場に留まったものの、圧倒的なパフォーマンスを彩った数々の記録は決して色褪せない。
今回は走塁にフォーカスし、公式データを掘り下げてみる。今季20盗塁をマークした走力も、大谷に欠かせない魅力的な要素のひとつだ。
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■Runner Runs「+2」はチームトップ
MLB公式『Baseball Savant』のデータには「Baserunning Value」という、走塁に関する項目がある。端的に言うと「進塁機会を逃さずに、走者がどれだけ次の塁へ進んだか」を評価した指標だ。走者のスピード、外野手の肩、進路上の位置など多数の情報に基づいて、各機会の“進塁成功確率”を算出している。大谷は「Runner Runs」の指標が「+2」でチームトップをマーク。(盗塁を除く)ベースランニングだけでより多くの進塁を稼いでいると捉えていい。
その中で、大谷が今季もっとも多くのポイント「+0.24」を稼いだ走塁が、8月26日(日本時間27日)のニューヨーク・メッツ戦で放った三塁打だ。カルロス・カラスコの真ん中スライダーを捉えると、ライト線にライナーで飛んだ打球は2バウンドでフェンスに到達。大谷は快足を飛ばして三塁へ、際どいタイミングで滑り込むと満足げに頷いた。靭帯損傷後でも打席に立ち、結果を残した姿に誰もが驚いただろう。
Runner Runs「+2」は決して小さな数字ではない。内訳は異なるが、今季73盗塁を記録したロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)と同等の値なのだ。アクーニャJr.はよりアグレッシブだったり、時には消極的だったり、送球で2度アウトになるなど安定感は今ひとつ。一方の大谷は、状況判断が的確で暴走が殆んどない。
特大アーチに剛速球、華やかな場面に目を奪われがちだが、“野球超人”大谷はダイヤモンドを駆けまわっていてもハイレベルなプレーを続けている。
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文●有賀博之(SPREAD編集部)
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— Bally Sports West (@BallySportWest) August 26, 2023



