【MLB】「振っても当たらない」大谷翔平の魔球、被弾ゼロの“隠れた決め球”が公式データで浮き彫りに | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「振っても当たらない」大谷翔平の魔球、被弾ゼロの“隠れた決め球”が公式データで浮き彫りに

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【MLB】「振っても当たらない」大谷翔平の魔球、被弾ゼロの“隠れた決め球”が公式データで浮き彫りに
  • 【MLB】「振っても当たらない」大谷翔平の魔球、被弾ゼロの“隠れた決め球”が公式データで浮き彫りに

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は、今季打率.304、44本塁打、95打点で日本選手初の本塁打王を獲得。投手としては、23試合に先発し10勝5敗、防御率3.14。132イニングを投げ、167奪三振を記録した。右肘靭帯損傷で来季の登板は見込めないものの、WBCから続いた圧倒的なパフォーマンスは世界中のファンの記憶に焼き付いている。

ここでは、メジャーでも有数の先発投手になった大谷の“完全復活”を願いつつ、公式データで「投球指標」を掘り下げていく。

◆バットに“当てない”技術で本塁打王…大谷翔平が克服した「Shadow」を紐解く

■打者の意表を突く鋭いカーブ

MLB公式『Baseball Savant』のデータによると、投手・大谷の今季投球数は全2094球。球種別割合では、スイーパー(横変化の大きいスライダー)がもっとも多い35.2%を占め、フォーシームが32.8%、カットボール15.7%、スプリット6.5%、シンカー6.0%、カーブ3.6%、スライダーが0.2%。カットボールは縦変化、横変化を使い分ける様子が見られるため、実に7種類を超えるボールを投げたことになる。

その中でも特筆すべきなのが、縦変化の鋭いカーブだ。被打率.111、スイング時の空振り率41.7%は(わずか5球のスライダーを除くと)全球種の中でともにトップ。スプリットの41.4%を上回っている。大谷に有利なストライク先行時に投じられ、今季は被弾なし。メジャー移籍後わずか2被弾というとっておきの“魔球”なのだ。

左打者に好んで使う傾向があり、頭部付近から鋭く落ちる変化は威力抜群で、成す術なくバットが空を切る場面が度々見られた。

◆【実際の動画】“2階から落ちてくる”大谷翔平の魔球カーブは必見!打者は全くタイミング合わずに空振り

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文●有賀博之(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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