今季からフェニックス・サンズに加入した渡邊雄太。2日（日本時間3日）にはチームの「メディア・デー」に参加し、「優勝だけが目標」と語った。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールという「ビッグ3」が揃う強豪に加わった渡邊が、今季どのようなプレーを見せるのか。同じウエスタン・カンファレンス西地区には八村塁がプレーするロサンゼルス・レイカーズも所属しており、2人の激突にも注目だ。
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■デュラントとの再共闘に意欲
昨季はブルックリン・ネッツに所属し、プレータイムや得点などでキャリアハイをマークした渡邊。NBA6シーズン目となる今季、新天地に選んだのは強豪サンズで、決め手はネッツ時代ともにプレーしたデュラントの存在。「彼は素晴らしいリーダー。（昨季途中に）サンズへトレードで去ってしまい、すごく悲しく思った」と振り返りつつ、「また一緒にプレーできる機会ができてうれしい」と話し、再共闘を喜んだ。
デュラントも「よく知っている選手。彼がこのチームに何をもたらしてくれるか分かっている」と話し、渡邊の加入を歓迎した。
現状、チームは「ビッグ3」とポートランド・トレイルブレイザーズから加わったユスフ・ヌルキッチがスターターとして当確。残り1枠をジョシュ・オコーギー、渡邊らで争うと見られているが、渡邊を推す米メディアも多い。
■「ワタナベの基礎は完璧」と信頼
『The Sporting News』は3日、「ケビン・デュラントのユウタ・ワタナベに対するリスペクトは、日本のフォワードがサンズの秘密兵器になり得る理由を示している」と題して記事を公開。渡邊を「ビッグ3」を補完する完璧なピースとして位置づけた。
デュラントはネッツ時代から渡邊を評価。「彼はいつも正しい位置にいる。とにかくハードワークし、ミスが発生しても何度もカバーしてくれる」「コート内にいてくれなきゃ困るぜ、と言いたくなるほど飛び回っている」「ジャンプショットがしっかりしている。その点で彼は基礎技術が完璧だと思う」などのコメントを残しており、記事はデュラントが渡邊に寄せる信頼感を強調し、サンズでも相性の良さを発揮することに期待した。
■カギ握る3ポイントシュート
また、同記事は渡邊が複数ポジションをこなせることに着目。「渡邊の多才ぶりはチームにより柔軟性を与える。ビール、ブッカー、デュラントはそれぞれミッドレンジでのプレーを好むのは周知のとおり。その中で渡邊は効果的な3ポイントシューターとなれる」と記し、コーナーからのショットに期待した。
昨シーズン、ネッツで58試合に出場し、3ポイントシュート成功率44.4パーセントを記録し、リーグで最も有能なシューターのひとりとなった渡邊。デュラントはサンズに移籍するまでの間、渡邊とは25試合一緒にコートに立ち、3ポイントシュートを9本アシストした。
3ポイントシュートとユーティリティー性を生かし、「ビッグ3」と融合できるか。プレータイム確保のカギは、そのあたりにありそうだ。
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文●SPREAD編集部
