【女子ゴルフ】「自分でも信じられない」蛭田みな美がPO制しプロ8年目で涙の初優勝、西郷真央は復活優勝ならず CAT Ladies最終日 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【女子ゴルフ】「自分でも信じられない」蛭田みな美がPO制しプロ8年目で涙の初優勝、西郷真央は復活優勝ならず CAT Ladies最終日

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【女子ゴルフ】「自分でも信じられない」蛭田みな美がPO制しプロ8年目で涙の初優勝、西郷真央は復活優勝ならず CAT Ladies最終日
  • 【女子ゴルフ】「自分でも信じられない」蛭田みな美がPO制しプロ8年目で涙の初優勝、西郷真央は復活優勝ならず CAT Ladies最終日

女子ゴルフの国内第24戦「CAT Ladies」(神奈川県・大箱根カントリークラブ/6638ヤード、パー72)は20日、最終ラウンドが行われ、蛭田みな美、西郷真央が大会レコードタイの通算13アンダー首位で並んでホールアウト。プレーオフの末、蛭田がプロ8年目で涙の初優勝を飾った。

◆【実際の映像】蛭田みな美、PO1ホール目で見せた起死回生のスーパーショット ツアー初優勝を決めた瞬間

■蛭田と西郷の戦いは最後までもつれる

厳しいピンポジションに臆することなく、初優勝を狙う若い選手たちが躍動、大混戦に拍車をかける形となった最終日。

最終組の西郷と蛭田は静かな立ち上がりをみせた。序盤3ホールはいずれもパー。動いたのは4番パー4。蛭田がチップインバーディを決めれば、西郷もピン奥からバーディ。西郷は続く5番でも、左奥からの長いバーディパットを沈め、12アンダー単独首位に立つ。

この間、猛チャージで差を詰めてきたのが内田ことこ。1番、4番バーディ、6番ボギーの後、7番から5連続バーディで11アンダー、1打差に肉薄した。

西郷は7番、2打目をベタピンにつけ、タップインのバーディ。蛭田もピンハイから下りのスライスラインを読み切ってバーディ、西郷に食らいついていく。

8番、西郷、蛭田とも2オンできず。蛭田の奥からのアプローチはピンを大きくオーバー。西郷も手前から寄せ切れず、難しい下りのラインを残す。蛭田は7メートルほどある長いパットをねじ込み、ナイスパーセーブ。これを見ていた西郷はパーパットを外す。

12アンダーの首位に並んで迎えた9番パー5。蛭田は3打目をピンハイ1メートルにつけバーディ。西郷はパー。蛭田が単独首位を奪取した。この時点で蛭田13アンダー、15番で伸ばした内田・西郷12アンダー、桑木志帆、竹田麗央ら3人が11アンダー。混戦のまま、最終組はサンデーバックナインへと向かった。

10番、西郷は2打目をピンハイ2メートルにつけバーディ。再び西郷、蛭田が首位に並ぶ。11番、今度は蛭田が約5メートルのバーディパットを沈める。12番パー3、ともに1オンできず、アプローチも寄せ切れず、微妙な距離のパーパットが残る。先に打った西郷は決められず、痛いボギー。後から打った蛭田は下りのフックラインを見事に沈め、大きなパーセーブ。

蛭田は2打リードで残り6ホール。次いで西郷、11番バーディの竹田、15番バーディの桑木。内田は16番ボギーで一歩後退。優勝争いは蛭田、西郷、竹田、桑木に絞られた。

竹田は14番で痛すぎる3パットのボギー、首位との差が3打に開く。最終組の蛭田、西郷は13番、14番パー。15番パー5、蛭田がピンチを迎える。3打目がグリーンオーバー、アプローチもオーバーし、この日初めてのボギー。西郷はパーセーブし、蛭田のリードは1打に。

迎えた難関16番、2打目が明暗を分ける。蛭田は手前4メートル、西郷はグリーン左に乗せ、長いバーディパットが残る。西郷は打ち切れず。蛭田はスライスラインを読み切って、値千金のバーディ。だが、西郷もシビアな下りのパーパットをねじ込み、踏みとどまる。

この間、桑木が12アンダーでホールアウト。クラブハウスリーダーとして最終組を待った。

17番パー3、西郷が魅せる。ティーショットをピン左奥2メートルにピタリ。バーディパットを真ん中から沈め、1打ビハインドに戻し、最終18番に望みをつないだ。

18番パー5は3打目勝負。先に打った西郷はピン手前に乗せるも距離が残る。一方の蛭田は右手前ワンピンにつけバーディチャンス。西郷のバーディパットは左に切れ、パーで終わる。

蛭田はパーでも初優勝という状況。バーディパットは左を抜ける。1メートル弱のパーパット、時間をかけてアドレスに入り、パターを打ち抜くもカップに蹴られて入らない。まさかのボギーで、決着は蛭田と西郷のプレーオフに持ち越された。

■蛭田、起死回生のスーパーパーショット

プレーオフ1ホール目、蛭田はティーショットを曲げ右ラフへ。西郷はフェアウェー。蛭田の2打目はフェアウェーに届かず、再び右ラフ。西郷は2打目もフェアウェーキープで、蛭田不利の状況。しかし、蛭田は3打目でスーパーショットを放つ。ピンハイ2メートルにつけバーディチャンス。西郷も負けじとピン手前に寄せる。

西郷のバーディパットは惜しくも左に切れる。蛭田のバーディパットは、奇しくも正規の18番で外したパーパットとほぼ同じ位置。慎重にラインを読み、パットを振り抜くと、今度はど真ん中から決めてみせた。

蛭田は拍手しながら祝福に来た西郷と笑顔でハグ。グリーンサイドで涙ながらに応援していた先輩の藤田さいきを見つけると、駆け寄り、強く抱き合った。

蛭田は優勝スピーチで、「自分でも信じられなくて、今まで応援してくださった方々にお礼を言いたいです。ありがとうございました」と涙ながらに話した。

■主な上位選手最終成績

上位選手の主な最終成績は以下の通り。

優勝/13アンダー/蛭田みな美2位/13アンダー/西郷真央3位/12アンダー/桑木志帆4位タイ/11アンダー/内田ことこ、竹田麗央6位タイ/10アンダー/岩井千怜、川岸史果8位タイ/9アンダー/石井理緒、仲宗根澄香、櫻井心那

菅沼菜々、永井花奈は8アンダー11位タイ。宮澤美咲、佐藤心結、佐久間朱莉、福田真未、穴井詩、上田桃子、小祝さくら、勝みなみは6アンダー18位タイに終わった。なお、山下美夢有は第3ラウンド開始前に棄権した。

◆【実際の映像】蛭田みな美、PO1ホール目で見せた起死回生のスーパーショット ツアー初優勝を決めた瞬間

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文●河野道久

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