先週はイクイノックスの半妹ガルサブランカや、4億5100万円のホウオウプロサンゲが未勝利勝ちを果たすなど、期待の馬が順当に勝ち上がった。今週も新潟、小倉、札幌で、億越えの期待馬が続々とデビュー。どんなレースを見せてくれるか注目だ。
今回は今週の2歳戦（芝・ダート）の中から、東西の注目すべき3頭をピックアップして、勝負できるか否か、その能力を分析する。
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■ダノンマカルー
新馬勝ち期待度 ★★★☆☆牡 （美）田中博康父:ドゥラメンテ 母:デックドアウト
20日新潟2歳新馬（芝1800m）でデビュー。母は2016年の米GIアメリカンオークスを制しており、昨年のセレクトセール1歳部門で、1億4300万円（税込）で取引された期待の馬。美浦で7月下旬からじっくり乗り込まれ、1週前追いはWコースで5F65秒7～1F11秒7と好時計をマーク。最終追い切りもWコースで、終い重点の仕上げで5F66秒9～1F11秒6と、態勢は整っている。しかし、540キロ前後の馬体重で、馬体は迫力十分だが、芝コースでどこまで対応できるかがやや疑問。兄姉2頭は、ともに未勝利に終わっており、額面通りの期待を持てるかというと、やや物足りない。ここは、アドマイヤリードの半妹アドマイヤベルや、サトノラーゼンの半妹アグリアスなど、良血が揃った一戦だけに、一筋縄ではいかないだろう。
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著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100％超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。
