【女子ゴルフ】5大会連続トップ5の小祝さくら、伸びた飛距離を武器に全英復帰組を退け優勝争いか CAT Ladies2023 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【女子ゴルフ】5大会連続トップ5の小祝さくら、伸びた飛距離を武器に全英復帰組を退け優勝争いか CAT Ladies2023

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【女子ゴルフ】5大会連続トップ5の小祝さくら、伸びた飛距離を武器に全英復帰組を退け優勝争いか CAT Ladies2023
  • 【女子ゴルフ】5大会連続トップ5の小祝さくら、伸びた飛距離を武器に全英復帰組を退け優勝争いか CAT Ladies2023

18日から神奈川県の大箱根カントリークラブでCAT Ladies2023が開催される。13日に幕を閉じた全英女子オープンに出場していた選手は、同週に開催されたNEC軽井沢72ゴルフトーナメントには出場していない。さらにその前週の北海道meiji cupも全英組の多くが不出場だった。CAT Ladies2023は全英組の国内ツアー復帰戦となる。

日本ツアーポイントランキングトップキープを狙う山下美夢有や、岩井明愛、千怜ツインズら、多くのメルセデス・ランキング上位選手も復帰するため、CAT Ladies2023は日本ツアー最近2戦よりも選手層が厚くなる。どのような試合展開になるだろうか。

同大会の注目選手として、2021年大会の覇者である小祝さくらを挙げる。大会(コース)と好相性なだけでなく、最近5試合連続トップ5に入っており、好調をキープしている。全英不出場の小祝は、全英復帰組に比べて、体調などのコンディションを整えやすい。

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■5戦連続トップ5

連続してトップ5に入っている最近5試合、トータル17ラウンドの平均スコアは68.12。驚異的なスコアだ。

これは毎試合、ビッグスコアを叩き出していることで出てくる数字。大東建託・いい部屋ネットレディスでは初日41位タイと出遅れたが、3日目64で終わってみれば2位タイ。楽天スーパーレディースでも初日53位タイと出遅れたが、2日目に63を叩き出し優勝争いに加わった。

北海道meijiカップとNEC軽井沢72ゴルフトーナメントではいずれも初日64で首位発進している。

‟ショットとアイアンが噛み合い出したら手がつけられない”そんな爆発力が毎試合あるのが現在の小祝の強み。今週も3日間の内どこかでビッグスコアを叩き出しそうだ。

小祝さくら最近5戦成績

小祝さくらの最近5戦成績

■CAT Ladies2021覇者

小祝は優勝したCAT Ladies2021の前週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでも優勝しており、2週連続優勝となった。大箱根カントリークラブは、小祝にとって自身の調子さえ良ければ、好スコアにつなげられるコースではないか。

ただ、小祝は2018年、2019年大会は予選落ちだった。2020年大会は中止。そして、2022年大会は49位タイに終わっている。

小祝さくら、過去のCAT Ladies順位

小祝さくら、過去のCAT Ladies順位

予選落ちした2018年、2019年の小祝のデータを振り返ると、大会やコースとの相性云々以前に、調子の不安定さが目立つ。それは予選落ちの確率に表れている。

2018年シーズンは計38試合に出場して12試合予選落ちがあった。6月のヨネックスレディスからCAT Ladies翌週のニトリレディスまでの12試合の内5試合で予選落ちしている。

2019年シーズンは39試合に出場して予選落ちは7試合と、シーズントータルで見ると2018年シーズンに比べてスコアメイクに苦しむ試合は減った。だが、8月1日からの大東建託・いい部屋ネットレディスから、10月の日本女子オープンまでの10試合の内4試合で予選落ちしている。

2020-2021年シーズンは、2021年7月のGMOインターネット・レディースから9月の日本女子オープンまでの11試合の内3試合で予選落ちしており、CAT Ladies開催時は、このシーズンの中では調子が不安定な時期だった。ただ、シーズンを通して52試合に出場して予選落ちは5試合。安定感が大きく増した。

2022年は37試合に出場して予選落ちは5試合。予選通過確率は2020-2021シーズンから下げたが、CAT Ladies前後は比較的安定感があるプレーだった。CAT Ladies前週の軽井沢72ゴルフトーナメントは予選落ちしたものの、その後は11月の大王製紙エリエールレディスオープンまで予選落ちなし。13試合連続で予選を通過した。CAT Ladiesも最終的には49位タイだったが、初日12位タイ発進と光るものを見せていた。

そして今季2023年。開幕戦のダイキンオーキッドレディスから4月のパナソニックオープンレディースまでの9試合の内4試合で予選落ちしたが、その後は予選落ちがない。5月のワールドレディスチャンピオンシップから先週の軽井沢72ゴルフトーナメントまで14試合連続で予選通過継続中だ。

このようにシーズンを通しての安定感、CAT Ladies開催時期の安定感が年々増してきている。以前の小祝とは違う。2018年、2019年大会時の予選落ちは気にしなくて良いだろう。CAT Ladiesは優勝経験があり、コースは得意の部類に入ると見て良い。今週も上位で戦うはずだ。

■今季250ヤードヒッターへ

小祝は元々飛距離が出る方だったが、今シーズンはその飛距離に磨きがかかっている。黄金世代の小祝は現在25歳。神谷そら、櫻井心那、岩井ツインズなどフレッシュな飛ばし屋が続々とプロ入りしている中でドライビングディスタンスの順位を上げている。

ドライビングディスタンスは現時点(8月14日時点)251.20ヤードで12位。このままいけば過去最上位だ。

伸びた飛距離を高いパーオン率につなげ、ビッグスコアを叩き出している。パーオン率は現時点72.2611%で6位。このまま行けばこれも過去最上位だ。

小祝はこれまで通算9勝しているが、その内の5勝が7月から9月の大会。3月初旬から11月下旬までの9ヶ月間ツアーがある中で、夏場の3ヶ月間に半分以上の優勝があるのだから夏に強いと言えるかもしれない。

まだ夏は続く。小祝の好調が続くのか注目だ。

小祝さくらの今季ドライビングディスタンスとパーオン率

小祝さくらの今季ドライビングディスタンスとパーオン率

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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