ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が14日（日本時間15日）、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に「2番DH」で先発出場したが、2三振を喫するなど3打数無安打だった。
チームは投打とも精彩を欠き、0－12で大敗。投手陣が13安打を浴びると、打撃陣はわずか1安打に終わった。借金は「2」となり、ポストシーズン進出へ向けて依然厳しい状況が続いている。
◆本塁打数で大谷翔平を抜き去ったマット・オルソン 特長は過去6年で「シーズン95％出場」の鉄人ぶり ブレーブス指揮官も「もっと称賛されていい」
■今夏メッツから加入し3連勝
注目されたのは、二刀流のスーパースター大谷とサイ・ヤング賞3度受賞の剛腕マックス・シャーザーの公式戦初対決。結果は3打数無安打2三振に抑えたシャーザーに軍配があがった。
今夏のトレードでニューヨーク・メッツから加わったシャーザーは、7回を投げて1安打無失点、11奪三振という圧巻の投球で今季12勝目。投じた100球中72球がストライクと安定した投球を披露し、通算213勝目をマークした。「3回頃から狙ったところに投げられるようになった。捕手のミッチ・ガーバーと協力して、すべての球を的確に投げることができた」と振り返った。
さらに「毎試合、全力で戦わなければいけない。アクセルを緩めている暇はないんだ。一度の登板でシーズンが決まるわけじゃない。シーズン通しての結果が大事だ」と話し、移籍後3連勝にも慢心する様子はなかった。ただ、「今夜は楽しんでビールを少し飲もう。でも、明日の仕事の準備もしなきゃね」と話し、笑わせた。
■指揮官「素晴らしい投球だった」
レンジャーズのブルース・ボウチー監督は「シャーザーは素晴らしい投球だったね。とても良かった。みんなも最高の選手が、彼がベストを尽くすのを見たわけだ。それが今日起こった大体の内容だよ」とほほ笑んだ。
レンジャーズは大黒柱となるはずのジェイコブ・デグロムがトミー・ジョン手術で離脱し、リーグ1位の防御率2.69を誇るネイサン・イオバルディも故障中。本来はローテーションが危うくなるはずだが、今夏のトレード市場ではシャーザーに加えて実力派左腕ジョーダン・モンゴメリーも獲得。補強のうまさを見せつけ、完全に穴を埋めた。
「このレベルで勝つために何が必要か分かっている」と話したシャーザー。百戦錬磨の剛腕を得たレンジャーズが、地区制覇とポストシーズンへ向けてますます加速しそうだ。
◆大谷翔平、剛腕シャーザー相手に2三振 エンゼルス12失点の大敗で、指揮官「全員良くない」と嘆く
◆大谷翔平と243億円大砲の“一騎打ち”に熱視線 MLB本塁打王へ…米リポーターの願い
◆“シン・二刀流”爆誕か ブレーブスのロペスが4安打5打点に1回無失点の離れ業 「大谷翔平2世」「私のMVP」とSNS喝采
文●SPREAD編集部
