女子ゴルフの海外メジャー最終戦「全英女子オープン」（イングランド・ウォルトンヒースゴルフクラブ／6881ヤード、パー72）は13日、最終ラウンドが行われ、岩井明愛、畑岡奈紗が通算2アンダーの11位タイ、山下美夢有、古江彩佳、西村優菜、勝みなみがイーブンパーの21位タイに終わった。
優勝したのは一人異次元のゴルフを見せたリリア・ヴ（米国）。通算14アンダーは2位に6打差の圧勝で、今季「シェプロン選手権」と「全英女子オープン」のメジャー2冠を達成した。
◆【全英女子オープン】岩井明愛が“V字回復”の日本勢最上位 来年のメジャーで叶えたい「千怜と2人で予選通過を」
■初出場の明愛が決勝ラウンドで大健闘
風と硬くなったグリーンが選手たちを苦しめた最終日。
そんな中、上位に食い込んだのが8打差1アンダー17位タイでスタートした岩井ツインズの姉・明愛。3番、5番バーディで、前半2つ伸ばして折り返すと、インに入って10番でボギー。11番パー5でバウンスバックするも、12番でまたボギー。しかし、難しい13～15番をパーでしのぎ、16番パー5で2オンからのバーディ。17番で落としたものの、18番をパーでまとめ、4バーディ、3ボギーの71と1つ伸ばしてホールアウトした。
2日目、最終18番バーディで2オーバー61位タイ、カットラインぎりぎりで予選通過したことを考えると、3日目69、最終日71という数字は大健闘といえる。
5打差4アンダー9位タイから出た畑岡は、1番でボギーが先行する苦しい立ち上がり。4番もダボとしてしまい、6番パー5で取り返すも前半2つ落として後半へ。10番バーディで流れが変わるかと思われたが、14番でティーショットがバンカーに捕まりダボ。それでも15番、16番連続バーディで盛り返すが、17番で落とし、4バーディ、2ボギー、2ダブルボギーの74。今季のメジャー制覇はお預けとなった。
山下、古江はともに70で回り、2つ伸ばして順位を上げた。6打差3アンダー14位から出た勝は75とたたいたが、最終18番で意地のバーディを決め、21位タイにとどまった。
■主な上位選手と日本人選手最終成績
主な上位選手と日本人選手の最終成績は以下の通り。
優勝／14アンダー／リリア・ヴ（米国）2位／8アンダー／チャーリー・ハル（イングランド）3位／7アンダー／申ジエ（韓国）11位タイ／2アンダー／岩井明愛、畑岡奈紗21位タイ／イーブンパー／山下美夢有、古江彩佳、西村優菜、勝みなみ30位タイ／1オーバー／吉田優利36位タイ／2オーバー／西郷真央50位タイ／5オーバー／櫻井心那73位／17オーバー／川崎春花
◆【全英女子オープン】2つのダボで消えたメジャー初V 畑岡奈紗が浮かべた涙「ショットが思うように…」
◆【全英女子オープン】岩井明愛、5戦連続トップ5の勢いそのまま コース味方につけ攻撃力全開か
◆【ロレックスランキング】渋野日向子、古江彩佳、畑岡奈紗…中心選手たちはいったい何位に
文●河野道久
