女子ゴルフの海外メジャー最終戦「全英女子オープン」（イングランド・ウォルトンヒースゴルフクラブ／6881ヤード、パー72）が10日、開幕する。
日本からは、2019年大会の覇者・渋野日向子、世界ランキング日本人最上位の畑岡奈紗ら史上最多の16人が参戦。今季最後のメジャーを制するのは果たして誰か。
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■渋野の大会2勝目、畑岡のメジャー初制覇はあるか
舞台となるロンドン郊外「ウォルトンヒースゴルフクラブ」は伝統的なヒースランドコース。
ヒースランドとは、とげとげしく丈の低い灌木であるヒースとエニシダが生い茂る平坦な荒地のこと。ポットバンカーやヒースが点在し、フェアウェーを外しヒースに入れようものなら出すことも困難という厄介なコースだ。
選手にとっては、ショットの精度とマネジメント力が試される場となろう。
日本勢の中でも最注目は渋野と畑岡だろう。19年大会の覇者・渋野は、昨季も初日首位で飛び出し、最終日最終組で回って3位に食い込んだ。前週「スコットランド女子オープン」でも2日目まで単独首位につけるなど復調気配。相性のいいイングランドで大会2勝目を狙う。今季「全米女子プロ」を制したイン・ルオニン（中国）、20年「全米女子オープン」覇者・キム・アリム（韓国）と、日本時間15時36分、1番スタートとなる。
一方の畑岡は、今季「全米女子オープン」4位タイ、「エビアン選手権」3位タイと優勝争いを演じ、メジャー制覇まであと一歩のところにいる。調子も上向きで、メジャー最終戦での悲願達成は十分あり得る。17年「全米女子プロ」覇者・ダニエル・カン（米国）、22年の「全米女子オープン」などメジャー2勝のミンジー・リー（オーストラリア）との注目組で、日本時間15時58分、1番からティーオフする。
21年「全米女子オープン」覇者・笹生優花も「全米女子プロ」2位、「エビアン選手権」3位タイ。古江彩佳も「全米女子プロ」8位タイ、「全米女子オープン」6位タイと今季メジャーで結果を残している。笹生はメジャー2冠目、古江は初載冠の期待がかかる。
国内組では、山下美夢有、岩井明愛・千怜、櫻井心那ら今季好調な選手たちがどこまで上位に食い込めるかが見ものだ。
■日本人選手のペアリング
なお、日本人選手のペアリングは以下の通り。
15:14／マリナ・アレックス（米国）、岩井明愛、ステファニー・キリアコウ（オーストラリア）15:36／キム・アリム（韓国）、渋野日向子、イン・ルオニン（中国）15:47／申ジエ（韓国）、ギャビー・ロペス（メキシコ）、笹生優花15:58／ダニエル・カン（米国）、畑岡奈紗、ミンジー・リー（オーストラリア）16:47／パティ・タバタナキット（タイ）、ジェマ・ドライバーグ（スコットランド）、古江彩佳16:58／ユ・ヘラン（韓国）、岩井千怜、シャイアン・ナイト（米国）17:09／櫻井心那、イ・ジョンウン6（韓国）、モリヤ・ジュタヌガーン（タイ）17:42／木村彩子、モーガン・メトロー（スイス）、ヌリア・イトゥリオス（スペイン）17:53／リサ・ペターソン（スウェーデン）、トリチャット・チェーングラブ（タイ）、吉田優利18:04／マノン・デ・ロイ（ベルギー）、リーアン・ペース（南アフリカ）、西郷真央21:11／チョン・インジ（韓国）、山下美夢有、メーガン・カン（米国）21:27／馬場咲希（アマチュア）、アリー・ユーイング（米国）、チェ・ヘジン（韓国）21:49／西村優菜、ミナ・ハリガエ（米国）、キアラ・ノジャ（ドイツ）22:00／勝みなみ、ポーラ・レト（南アフリカ）、アン・ナリン（韓国）22:11／パジャレー・アナナルカルン（タイ）、川崎春花、アルバン・バレンズエラ（スイス）22:44／穴井詩、オリビア・コワン（ドイツ）、リネア・ストローム（スウェーデン）
※すべて日本時間で、いずれも1番スタート。
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文●河野道久
