【RIZIN/勝敗予想】朝倉海、宣言通り「KO勝ち」は実現するのか “未来との共通点”で元谷友貴の連勝ストップかける | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【RIZIN/勝敗予想】朝倉海、宣言通り「KO勝ち」は実現するのか “未来との共通点”で元谷友貴の連勝ストップかける

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【RIZIN/勝敗予想】朝倉海、宣言通り「KO勝ち」は実現するのか “未来との共通点”で元谷友貴の連勝ストップかける
  • 【RIZIN/勝敗予想】朝倉海、宣言通り「KO勝ち」は実現するのか “未来との共通点”で元谷友貴の連勝ストップかける

RIZIN.42」は6日、東京・有明アリーナで開催され、約1年4カ月ぶりに復帰する朝倉海がRIZIN5連勝中の元谷友貴と対戦する。

以前からRIZINの中心を担ってきた「バンタム級」の一戦だ。バンタム級と言えば、日本人で初めてRIZIN、Bellator2冠王となった堀口恭司を連想するファンも多いだろう。

堀口は適正階級である一階級下のフライ級へ転向、その堀口を追いかけるように、2021年RIZINバンタム級JAPANグランプリ決勝優勝・扇久保博正もフライ級への転向を決断している。

しかし、RIZINバンタム級の層が薄くなったわけでは決してない。この試合の勝者は、同大会で行われる「井上直樹 vs. フアン・アーチュレッタ」の勝者と、堀口の返上したベルトをかけて7月末の「王座決定戦」に挑むことになる。

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■猛者ぞろいのバンタム級から新王者が誕生

元Bellator王者アーチュレッタの参戦は衝撃的だった。

“大の日本好き”で知られるアーチュレッタは、昨年末の「RIZIN vs. BELLATOR 全面対抗戦」で日本に上陸。RIZINバンタム級で扇久保を下した実績を誇る、韓国のキム・スーチョルと格闘技ファンの間でも話題となるほどの真っ向勝負を演じて勝利。再来日を期待する声も挙がっていた。

朝倉、元谷、井上、アーチュレッタの4人は紛れもなくRIZINバンタム級の現トップ4であり、全員が王者クラス。本物中の本物の中から新王者が誕生する。

バンタム級にはトーナメント出場選手以外にも、多くの猛者が存在することも忘れてはならない。例を挙げると、元谷にかつてKO勝ちしたことのある瀧澤謙太、クレベル・コイケなどを擁するボンサイ柔術のアラン“ヒロ”ヤマニハ、堀口からダウンを奪った金太郎など。堀口の王座返上で、混沌とするバンタム級に更なる注目が集まる。

■復帰戦の朝倉海、RIZIN王者返り咲きなるか

RIZIN王者戴冠歴を唯一持つのが優勝候補と目される朝倉海だ。朝倉は昨年7月にヤン・ジヨンと対戦が予定されていたが、右拳のケガで欠場。2021年大晦日大会での扇久保戦以来、約1年4カ月ぶりの復帰戦を迎える。ケガについては、自身で「完全に治っている」と語っているだけに高いパフォーマンスを見せてくれそうだ。

対する元谷は元DEEPフライ級王者。元DEEPバンタム級王者の2階級覇者。RIZINでは長年戦ってきたが、RIZINバンタム級JAPANグランプリ2回戦で瀧澤にTKO負けを喫するなど、大切な試合を落としてきた。しかし、現在は金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、太田忍らを下し5連勝をマーク。着実に勝利を積み重ね、今回の朝倉戦に至る。

「(連勝中の)5戦した選手と(朝倉は)タイプが違って、厳しい試合になる」と元谷は語った。ここ数戦も実力者との戦いだったが、元王者・朝倉に対して、最大限の警戒心をのぞかせる。朝倉にとっても決して油断できる相手ではない。ストライカーの朝倉に対して、元谷はオールラウンダー。下からの極めも強く、時には“洗濯バサミ”など特異な技で一本勝ちを収めることもあるからだ。

■朝倉がボディからの顔面ストレートでKO勝ちと予想

朝倉兄弟の兄・未来はサウスポー構えなのに対し、海はオーソドックス。未来は基本的に待ちでカウンター狙いなのに対し、海はガンガン自ら攻撃を仕掛けていくところに性格の違いを感じる。

兄弟の唯一の共通点は、卓越したテイクダウン・ディフェンス能力だ。未来も海も背中をつけ、寝技で塩漬けにされる様子はRIZINではいまだない。実際、海はプロキャリアで一本負けは一度もない。2020年大晦日大会でマネル・ケイプにTKO負けを喫した際は、打撃を被弾しての敗北だった。それだけに、元谷から一本取られる様子は想像しがたい。

元谷は前述の通り瀧澤戦でTKO負けを喫したものの、寝技に持ち込めないと判断すると、打ち合いをする傾向がある。朝倉を序盤で寝かせることができない場合、中盤以降に左右のフックで打ち合いを挑み、カウンターを被弾するリスクも高まる。

朝倉の戦い方は常に一貫している。ロー、ミドルを蹴りを飛ばし、得意のボディフック、ストレートで相手の腹を狙い、効かせる。テイクダウンは腰の強さを発揮し徹底的に防ぎきる。

扇久保戦の敗北は得意のボディ打ちがケガで使えないタイミングだったことも、一つの原因のはず。今回は確実にケガを治した上での参戦となるため、元谷のボディを叩くことも容易だろう。足や腹にパンチを散らし最後には、朝倉の得意の右ストレートがクリーンヒット。これでKO勝ちを収めると予想する。

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文●吉田崇雄

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