オーダーメイド自転車の魅力を紹介する「ハンドメイドバイシクル展」が1月21日に東京・北の丸公園の科学技術館で開催された(1月22日まで実施)。
主催は自転車に関する情報や魅力を広く一般に周知することを目的に開設された自転車専門図書館・博物館の自転車文化センター、日本自転車普及協会。
日本のフレームビルダーが経験と試行錯誤から生み出した「独自性あふれるフレーム」や斬新な新機構を取り入れた「独創性の高いパーツ」が展示される催し。著名ビルダーによるトークショー、実際に触れて楽しむことができる1日体験コーナーなどさまざまな企画が行われた。
科学技術館の1階特設会場には各社のブースが設置され、手作りスポーツバイクがズラリと展示された。スチールと呼ばれる鉄製フレームで作られたモデルが多く、その造形美や自転車としての乗り心地に興味を持つ人たちがごった返した。9割は男性だったが、かつてよりも若い層が多くなったように感じた。
自転車は使用する人たちの目的に合わせてさまざまに発展してきた。創造力を武器に、新たな知識や熟練の技をもって自転車フレームやパーツを制作するのが、フレームビルダーと呼ばれる「匠」、自転車職人だ。
そんな職人らがさまざまなオーダーや要望に応えながら、オートクチュールの洋服のように作り上げていく自転車が「ハンドメイドバイシクル」だ。
英米では最近ハンドメイドバイシクルの人気が上昇中というが、日本でも注目を集めている。同展には日本を代表する47社のビルダーが集結し、各社の個性的かつ革新的な自転車やパーツがラインナップした。
ハンドメイドならではの新技術や斬新な発想、職人のこだわりに直接触れ、自転車とパーツの魅力を体感できるイベントだった。
《山口和幸》
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