立命館大と国立スポーツ科学センターが研究協定…東京五輪選手強化で協業 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

立命館大と国立スポーツ科学センターが研究協定…東京五輪選手強化で協業

スポーツ 短信
立命館大学と国立スポーツ科学センターによる教育研究協力協定締結式(10月24日 東京・丸の内、撮影:大野雅人)
  • 立命館大学と国立スポーツ科学センターによる教育研究協力協定締結式(10月24日 東京・丸の内、撮影:大野雅人)
  • 立命館大学と国立スポーツ科学センターによる教育研究協力協定締結式(10月24日 東京・丸の内、撮影:大野雅人)
立命館大学スポーツ健康科学研究科と国立スポーツ科学センター(JISS)は10月24日、「教育研究協力に関する協定」の締結を発表。同大大学スポーツ健康科学研究科の伊坂忠夫科長、JISSの川原貴センター長らが登壇し、東京五輪に向けたビジョンなどを伝えた。

スポーツ健康科学研究科は現在、教員の科学研究費補助金保有率が7割を超え、同科から日本学術振興会・特別研究員へ11人を輩出。さらに同科は文科省「革新的イノベーション創出プログラム」に採択(関西私大初)され、「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール」拠点の一翼を担っている。

また、JISSはトップアスリート向けに、ハイパフォーマンス・ジムなどの設備・機器、高度トレーニング・コンディショニング、専門研究者・医師らによる研究・開発などをそろえたスポーツ科学・医学・情報分野の中枢機関というポジションだ。

今回の締結は、両者が持つ研究プラットフォームや人的資源を最大限に活用し、教育・研究の拡充や、科学技術の高度化を図るねらい。すでに「低酸素環境を利用したスプリント能力向上のためのトレーニング効果の検証」「高強度トレーニングが鉄代謝におよぼす影響」「スポーツ競技者における運動後の食欲調節の変化」などの分野を中心に、共同研究を展開している。

両者のマッチングが実現した背景には、JISS側の人材流出課題と同大大学院生(博士課程)たちのJISS志向の高まり、さらなる現場力の必要性などがある。

この連携によって立命館側は「共同研究の推進」を、JISS側は「若手スポーツ科学者の育成」を加速させる狙い。JISSは同大大学院生へ向けた研究指導や、即戦力となる若手研究者をいち早く育成させ、東京五輪に挑むトップアスリートの競技力向上に貢献する構えだ。

《大野雅人》
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