森喜朗会長「東京2020、聖火リレー再考をバッハ会長に依頼」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

森喜朗会長「東京2020、聖火リレー再考をバッハ会長に依頼」

スポーツ 短信

森喜朗会長「東京2020、聖火リレー再考をバッハ会長に依頼」
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森喜朗 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長

今日はバッハIOC会長はじめ、スポーツ界を代表する皆様のお話もあります。本来は総理が話すところではありますが、急遽私に回ってきたわけであります。今回催しを考えたのは、下村くんであります。2年前の文部科学大臣です。ラグビー、五輪、関西のマスターズと、2019年から国際的なスポーツかいぎが続きます。スポーツこそ世界が平和である象徴ということでこの企画をされたのです。いざとなったら私に喋れということで(下村氏は)結構図々しいところもあるわけです。まずは五輪のお話をさせていただいてご理解をいただきたいということです。

リオ大会も終わり、いよいよ東京の番です。大いに機運を盛り上げていきたいと思います。2019年ラグビーワールドカップ、2020五輪のキックオフイベントとして、このスポーツ・文化・ワールド・フォーラムを開催できることに感謝いたします。

スポーツと文化をひとつにしたフォーラムは五輪の本質を理解するにふさわしい機会です。文武両道ということばを作られたのは、五輪の父である、嘉納治五郎先生であるわけで、日本のスポーツ業界を作られてきました。バッハ会長は五輪のフェンシング団体金メダリストであります。東京2020の「船長」さんとしてバッハ会長はその指導力を発揮していただいています。昨年、バッハ会長からアジェンダ2020が提案されたわけです。バッハ会長は、弁護士でもありまして、法曹界の大御所でもあるわけです。金メダリストで弁護士という、素晴らしいお仕事をなさっています。

嘉納治五郎さんがおられた筑波大学から名誉博士号がバッハ会長に授与されました。

クレーブン会長はIPC会長として、パラリンピックを世界のスポーツ大会に押し上げられました。また、ビル・ボーモント ワールドラグビー会長もおられます。昨今日本のラグビー界には奇跡が起こっていまして、それまでは、まず日本のラグビーは強くなりなさいよと。私はラグビー協会の会長もしていたわけです。

しかし南アに勝ちまして、その時はグラウンドにいたわけですが、涙が出てたまりませんでした。

いよいよ五輪、ラグビーとやってきますと、気分が高揚してきます。なんとか結果を出したいと、それがまさにスポーツの醍醐味であります。

大会を契機に次の世代の人々に、心に触れるようなものを残していくということが大事です。

1964年、戦後19年という一番難しい時期に東京五輪は行われまして、スポーツは人を変え、世界を変えていきました。昔から「根性」ということばがあります。物事を最後までやり通すたくましい精神、その人が持って生まれた性質、ということだそうで、この性質を日本は今日まで引き継いで参りました。

その性質を大切にするという発展と調和、そして世界に貢献していくこと。日本の若者にこうした精神を引き継ぐとともに、スポーツの価値を伝え発展させていくこと。人と世の中を変えていくことがスポーツの根性だと思います。

いま日本が抱える問題、資本主義の限界、経済発展後の人口減少。開発途上国では人が増えていく。このいびつな状況をどういう方向に持っていくのか。人々のこころ、立ち上がろうという力。辛くても頑張る精神を、一般の日本の国民、若い人たちに継承をしていかなければ、この国の富を世界に分かつことができるのかということです。

東京大会が目指しているものは、スポーツが人を変えていくこと、そして世界が平和でなければならないということです。

世界中の人口が流動化していく中で、リオの大会に難民選手団を作られたバッハ会長の判断は英断でありましたし、そのような形も含めスポーツで子供達を救っていくこともできるのです。

昨日バッハ会長は安部総理と会われました。

そこでは、まずはドーピングをなくし、清潔な五輪を作るということ、これは日本政府としても最大の支援をするということ。

そして復興。国立競技場を取り壊すことになったとき、川口市でつくられた鋳物の聖火台を外して、石巻に今置いてあるんです。宮城県の皆さんが少しでも五輪に関心を持てるようにとしています。そして今後は次々と被災地においていこうということ。

聖火リレーはまだ具体的なことは決めていませんが、松明の火は100日間で国内を、一筆書きで回るという内規がでています。日本には島もある、これを100日でどうするかということです。さらに東北だけでなく、熊本もあります。そうすると100日で一筆書きは難しい。バッハ会長には是非ご考慮いただきたい。

できればもっと増やして、予選は被災地にできるだけお願いしようと、総理と話しましてそれに従って準備を進めていこうといこうことで復興を最も重要なものとして考えているということです。

選手村も大事なことです。世界中の人が集まる五輪。アスリートたちはいずれその国のリーダーになっていく人たちでしょう。ですからそこに集まって語り合って、未来を考えることができるという素晴らしさもあるのです。選手村で選手たちはそうしたこともともにしていただければと思います。

資本主義社会はこれで終焉になるのではないかということも言われますが、これからは科学技術、イノベーションです。セキュリティーの問題、健康管理、人の移動。時代にあう先端科学というもの。五輪はスポーツの、平和の祭典だけでなく、未来への投資なんです。日本の技術が世界を幸せにしていく。そういう意味で東京大会はイノベーションの科学技術のショーケースになるということを目標にしていきます。
《編集部》

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