リオ五輪開催を控えるブラジル、抱えている問題は?…オリンピック担当外交官に聞いてみた | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

リオ五輪開催を控えるブラジル、抱えている問題は?…オリンピック担当外交官に聞いてみた

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リオ五輪開催を控えるブラジル、抱えている問題は?…オリンピック担当外交官に聞いてみた
  • リオ五輪開催を控えるブラジル、抱えている問題は?…オリンピック担当外交官に聞いてみた
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  • 駐日ブラジル大使館オリンピック担当外交官のアウグスト・ペスタナ参事官
  • 駐日ブラジル大使館オリンピック担当外交官のアウグスト・ペスタナ参事官
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8月5日~8月21日にかけてブラジルのリオデジャネイロで開催される第31回夏季オリンピック。この機会に初めてリオデジャネイロを訪れる日本人も多いだろう。

駐日ブラジル大使館オリンピック担当外交官、アウグスト・ペスタナ参事官によると、「10万人の日本人が渡航する」などの試算結果が出ているという。

さらにブラジル政府は、日本国籍の旅行者に対して観光ビザ免除プログラムを実施する。ビザ免除の適用期間は2016年6月1日~9月18日まで。ビザ免除は90日間有効だ。日本の他、米国、カナダ、オーストラリアがこのプログラムの対象国だ。

■ブラジル人は日本人に好印象

ペスタナ参事官によると日本人がブラジルに行くと「情熱的な出迎え」を受けるらしい。その主な理由が、日系ブラジル人の多さと、ブラジル人が持つ日本人へのイメージの良さだ。


駐日ブラジル大使館のアウグスト・ペスタナ参事官

「ブラジルには朗らかで明るい人が多いです。日本人の方は認識していないと思いますが、ブラジルには200万人くらいの日系ブラジル人がいます。ですので、皆さんにポルトガル語で話しかけることがあるでしょう。ただ、ブラジル人ではなく日本人とわかると態度がガラッと変わるはずです。ブラジル人は日本人に対して尊敬の念を抱いていますし、良いイメージがあるからです」

日本政府が南米の国々を対象として行った調査結果でも、ブラジルは「南米で最も日本人に対する好感度が高い国」というデータが出ている。親日国であることは間違いないだろう。

■日本人はブラジルで戸惑う?

今回ブラジルは、南半球で2番目のオリンピック開催国、南米では初の開催国になる。長引く経済低迷や政治混乱、治安、ジカ熱など多くの課題が世界各国から指摘されているが、リオデジャネイロ渡航で注意すべきことはどういったものが挙げられるだろうか。

まず、一般的な日本人が戸惑うであろう問題として「インフラへの慣れ」をペスタナ参事官は挙げた。

「ブラジルはご存知の通り発展途上国で、今回のオリンピックを通してインフラの改善、交通網の改善などを課題としています。日本の、特に東京の方はインフラに慣れているため、ブラジルの交通網には戸惑いを感じると思います」


リオデジャネイロ五輪の開会式を行うマラカナン競技場

疑問視される治安の問題は、「今回のオリンピックには、治安確保のために陸軍の部隊、警察の部隊が10万人程度投入されます。リオデジャネイロ以外の州からも応援が駆けつけます」と説明。

水やトイレはどうだろうか。

「東京は環境が整っていて水をそのまま飲むことができますが、ブラジルの水は米国の中ぐらいのレベルの水です。日本の人は違和感を覚えるでしょう。また、オリンピック開催のため、公衆トイレ、屋内のトイレ環境を整えています」

宿泊施設の問題にも言及した。

「宿泊先ですが、リオデジャネイロは観光都市のためホテルなどは全般的に多いです。オリンピックにあたって宿泊施設も増大していますので、宿泊施設が“足りない”という事態は考えられない。ただ、宿泊費が高騰する事態にはなるでしょう。手頃な値段で宿泊できる場所が少なくなった。リオデジャネイロ近辺の街にもホテルは多いので、そちらに向かってもよいかもしれません」


東京・青山にある駐日ブラジル大使館

■ジカ熱に対する懸念

リオデジャネイロの南地区には、水上競技が行われるグアナバラ湾がある。大量の魚の死骸が打ち上げられた問題が報じられるなど、水質について疑問が呈されている。この問題については、「世界国際ヨット連盟に検査してもらったのですが、『最低限の水質』と評価され、条件はなんとかクリアしました。ブラジルとしてはより良い水質にするために、工事を行いレベルを上げています」と現状を語る。

そして、おそらく最も世界的に懸念されているのはジカ熱の問題だろう。これについてペスタナ参事官は、「残念ながらブラジルだけではなく、60カ国に広がっている問題です。病原体は人類が立ち向かわなければいけない問題です。WHO(世界保健機関)に対して、オリンピック開催を中止にして欲しいという申し出もありましたが、それを許してしまうと60カ国に対して人々の往来を禁止することになってしまいます」とブラジルだけの問題ではないことを説明。



「ジカ熱は、症状としては軽いものが多いです。ただ、妊婦に対して大きな危険が存在しています。生まれてくる子供が小頭症となる原因になり得るからです。WHOは妊婦に対してはジカ熱の発生可能性があるブラジル含めた60か国には行くなと発表しています」

妊婦に対する特別の注意を呼びかけたあと、「ブラジルの8月は冬なので、夜はかなり気温が下がります。つまり、蚊がいなくなる時期なので病気の可能性は少なくなると考えられます」とジカ熱の根本的な悪因自体が激減する可能性を示唆する。

抱える問題もあるが、ペスタナ参事官はリオデジャネイロでのオリンピック開催に期待を寄せた。

「リオは大きな都市で、文化的にも素晴らしいところがあります。それを皆さんに提供できると思います。アメリカやヨーロッパの大都市と変わらず色々なものを提供できます」
《大日方航》

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