4月7日に行われるUEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグ、リバプール(イングランド)は敵地でドルトムント(ドイツ)と対戦する。
リバプールの指揮官は、昨季までドルトムントを率いていたユルゲン・クロップ監督。前日会見に出席したクロップ監督は、ドルトムントの日本代表MF香川真司について「以前の素晴らしい選手に戻った」と語った。
2010年にセレッソ大阪からドルトムントへ移籍した香川。クロップ監督の下でタイトル獲得に貢献したあと、2012年からはイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドに移籍した。だがユナイテッドでは、1年目こそアレックス・ファーガソン監督の下で順調に経験を積んだものの、監督が交代した2年目以降は出場機会を減らされコンディション維持も難しい状況が続いた。
2014年にドルトムントへ復帰しても、しばらくはパフォーマンスが戻らなかった香川。だが今季は開幕からチームとともに好調、2日の試合では後半途中出場ながら同点ゴールも決めている。
こうした状況にクロップ監督は、「シンジは素晴らしいプレーヤーだ。良いチームの中で多くの試合に出ている。2012年にドルトムントを去る前のような、素晴らしい選手に戻ったと思う」と輝きを取り戻した教え子の活躍を称賛した。
今季両チームの状態を考えればドルトムント有利と見られる試合だが、リバプールは対ドルトムントで40年間負けていない。初の師弟対決はどちらに軍配が上がるか。
《岩藤健》
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