【やってみた】ローラースキーに挑戦…誰でも楽しめる夏場のスキー! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【やってみた】ローラースキーに挑戦…誰でも楽しめる夏場のスキー!

オピニオン コラム
【やってみた】ローラースキーに挑戦…誰でも楽しめる夏場のスキー!
  • 【やってみた】ローラースキーに挑戦…誰でも楽しめる夏場のスキー!
  • ローラースキーの小島佑司選手
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世の中には多くのスポーツがあります。CYCLE編集部のオビナタが、マイナースポーツで活躍する選手に教えを請う【やってみた】シリーズでは、さまざまなスポーツを実際に体験します。

今回は「ローラースキー」に挑戦。教えてくれたのは小島佑司選手です。小島選手は学生時代はクロスカントリースキーヤーとして活躍し、2008年・2011年の全日本学生チャンピオンスキー大会で優勝。ローラースキーヤーとしては2013年から全日本選抜大会で三連覇しています。CYCLEの連載企画【Next Stars】でも話を聞いています。

その小島選手が埼玉県の荒川彩湖公園へ練習に行くと聞いて、オビナタも出動しました!


小島佑司選手

ローラースキーはスキー選手が夏場のトレーニングとして取り組んでいる姿を見かけますが、独立した競技としても認知度を上げており、欧州ではとても人気がありレースも盛んです。なんと、レース時の下りのスピードは70~80キロを越えることもあるそうです。

しかし、ローラースキーはどうやって始めたらいいのでしょう?小島選手、教えてください!

---:ローラースキーはどんな人が始めますか?

小島佑司選手(以下、敬称略):スキーをやっている人が、夏場のトレーニングに始めることが多いです。ですが、おじいちゃんがやっているのもよく見かけますね。この間見かけた人も「YouTubeで見て、面白そうだから始めた」と言っていました。

最初はローラーブレードをやっていた人も大勢いますね。西日本ではローラースキーが地域に密着していて、学校行事でマラソンの代わりにローラースキーのレースが行われている例もあり、競技人口も増えてきているようです。老若男女、誰でも取り組めます。海外では移動ツールとしても使われていますよ。

---:ローラースキーの道具一式の値段になるのでしょうか。

小島:安いものだと3万円くらいです。楽天で購入することができます(笑)。


ローラースキー。他に専用シューズが必要

---:どういった場所で行えますか?

小島:道路でトレーニングができるので、場所はどこでも構いません。河川敷でのトレーニングがやりやすいかもしれませんね。

---:ある程度滑れるようになるには、どの程度の練習が必要ですか?

小島:初心者でも1日練習すればある程度滑れるようになると思います。スポーツ経験者でセンスのある人は短時間でそこそこ滑れるようになりますね。スキー、サーフィン、ダンスなど、バランス感覚を必要とする競技を経験してきた人は早く滑れる印象を受けます。

●実際にローラースキーをやってみました
まず道具を装着します。オビナタのスキー経験は「中学生の時に行ったスキー教室だけ」です。だからちょっと不安…。ローラースキーの装着もバランスが崩れてなかなか難しいです。


ローラースキーを装着します!



うまく進むでしょうか…

案の定、進もうとしても、なかなかローラーが言うことを聞いてくれません。足首がしっかり固定されているので、重心を後ろにもっていきすぎない限りは転ぶことはありませんが、しばしばつまずいてしまいます。

「この競技をやっている選手は交通事故に遭うことが少ないです」と教えてくれました。え、どういうことなのでしょう?

「足首を常に意識するので、反射神経のようなものが異常に高まるのです。反射のテストのようなものを受けたことがあるのですが、僕は早すぎて測定不能でした」

笑って話す小島選手。もしかしたらローラースキーはとても難しいのかも…。


おっとっと…なかなか難しいです

●実際にやってみて、わかったこと
確かに常にローラースキーを平行に保つように微妙な足の感覚が求められるため、反射神経も向上する気がします。反射神経を伸ばしたい人は訓練として取り組んでみるといいかもしれません。

さて、ローラースキーを並行にすることにだけ尽力していれば、なんとなく滑れるようになってきました。しかし、これだけではスムーズに進めません。そこで、次のステップに進みます。



「ヒザを曲げて、腹筋の力だけを使って進むようにしてください」と小島さん。

早速やってみると、ローラースキーで進んでいるだけなのに腹筋に負荷がかかります。スクワットの動きに少し近いかも。でも、うまくいくとスムーズに進むから楽しいんですよね。普通にスキーをしている感じです。1時間も練習をしたら、それなりにはスルスルと滑れるようになってきました。

ちなみにローラースキーで速く進むには、必然的に腕と腹筋を使うため余計なトレーニングをしなくても腹筋は割れるし、腕にも筋肉がつくみたいです。

小島さんいわく、「ローラースキーをやっているだけで腹筋が自然に割れる」とのこと。話を聞くまで、最初はジムなどで鍛えているのかと思いました。
遊ぶように滑るだけで、理想の腹筋を手に入れることができるローラースキー。しかも、反射神経まで上昇するというオマケつきです。全国の男子諸君、一度トライしてみては?

小島選手が滑っている様子はスピードもパワーもケタ違いです。カッコイイ…。


レーススピードで滑る小島選手。上りも速いです!



クラウチングスタイルで坂を下る!

●貯金13円からの挑戦…現在の小島選手
競技に専念したいという夢を諦めきれず、2014年3月で公務員を辞め、ローラースキー活動に取り組んでいる小島選手。公務員退職後、当初はスポンサーを見つけられず、貯金残高13円の生活を経験しました(この辺の話は【Next Stars】で)。

今では最低限の生活費は働かずとも確保できる資本体制を整えたそうです。

「人生、なんとかなるもんですよ」

そう言って小島選手は、はにかんだのでした。


オビナタと小島選手

《編集部》

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