今夏のブンデスリーガはプレミアリーグの脅威にさらされた。潤沢なテレビマネーを背景に、世界中のリーグからタレントを買い集めたプレミアが、特に目を着けたのがブンデスだった。
過去プレミアの資金力についてはバイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOが、「最終的な結果はピッチ外でなく、ピッチの上で出るものだ」と発言、昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでプレミアのクラブが軒並み早期敗退したこともあり、投資額の多寡が結果を左右しはしないとした。
ドルトムントのハンス=ヨハヒム・ヴァツケCEOも同様の発言をし、「マンチェスター・シティとドルトムントの、最近5年間を比べてみればいい」とまで言った。
マインツのクリスティアン・ハイデルGMも同じ思いのようだ。ハイデルGMは『ビルト』のインタビューに応え、「イングランドのクラブは平均的な選手に、狂ったような値段をつけている。そのため国外のクラブにも放出できない状態だ。支払えるようなクラブは彼らに興味を持たず、興味があるクラブはサラリーを支払えない」と、プレミアのサラリー高騰は若手の飼い殺しにもつながっているとした。
そして「プレミアリーグはチームが大きくなりすぎているね。おそらく2、3年後には自滅するよ」と市場の崩壊は近いと予想する。
この予想にサッカーファンからも、「あり得る話ではあるなー」「バブルは必ず弾ける!」「沈まない太陽はない。2、3年後かは分からないが、いずれ終わるだろう」など、この勢いが永久に続くものではないという声が多い。
《岩藤健》
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