カロリーベースで39%、生産額ベースで64%という日本の食料自給率（2014年度）をどう変えていくか――。農林水産省では、ことし11月1～8日を国産農林水産物の消費拡大強化週間とし、国産品を買う・食べる・学ぶの機会を増やす試み。
農水省はこの消費拡大強化週間を「こくさんたくさん週間」と名づけ、8月21日に発表イベントを実施。農林水産大臣政務官・中川郁子氏や、農林水産省事務次官・本川一善氏などのほか、同強化週間を応援するキャベツ確認中（しまぞうZ、キャプテン★ザコ）らが登壇した。
日本の食料自給率は、70～90％あった昭和40年代前半に比べ、年々減少し、カロリーベース・生産額ベースともに先進国のなかでも最低レベル。その原因のひとつが、食生活の変化で、米や野菜をメインとする食生活から、畜産物や油脂、加工食品などを多く含む食事へと変わったためといわれている。
同省は、自給率向上のための「5つのアクション」として、「旬を食べる」「地元食材を選ぶ」「ごはんと野菜の食事を心がける」「食べ残しを減らす」「国産を応援する」をあげている。
また、同イベントで農水省は、この「こくさんたくさん週間」を全国にPRしていく「こくさんたくさんひろめ隊」（隊長＝照英）も紹介。吉本興業が全国で展開する「住みます芸人」などが中心となって国産品をアピールしていくという。
その代表として同イベントに登場したキャベツ確認中のキャプテン★ザコは、「身の引きしまる思い。たとえば、東京って全国の食材が集まってくるって想いがち。でも、八丈島に行ったときに、明日葉を初めて食べた。天ぷらで。それまでまったく知らなかった。まだ知らない食材があるんだと。こういう国産のおいしさを、もっと知ってもらいたい」と語り、国産食材の消費拡大の大切さを訴えた。
《大野雅人》
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