2015年ツール・ド・フランス、7月22日の第17ステージ。29歳のドイツ人、シモン・ゲシュケ(ジャイアント・アルペシン)がツール3度目の出場で初めてのステージ優勝をつかんだ。
ラスト50kmでライバルの先手を打ってアタックしたゲシュケは、独走で峠越えをこなし、勝利を手に入れた。父のユルゲンはトラック競技五輪メダリストのゲシュケ。プロ通算では2011年クリテリウム・アンテルナシオナルでのステージ優勝、2014年GPギッペンゲンに続く3勝目となった。またチームにとっても、今年のツールでうれしい初勝利となった
いつもはアシストとしてチームに貢献するゲシュケは、男泣きで喜びを表した。
「ツールのステージ優勝は信じられない。自転車を始めたころから夢見ていたんだ。でも、簡単じゃなかった。僕はスプリンターじゃないし、クライマーでもない。ただのオールラウンダーなんだ」
「過去2年、僕たちはキッテルとともに第1ステージを勝つのに慣れていたし、それでチームにかかるプレッシャーがなくなっていた。今回は成功をつかむのが難しかったけど、決して希望は失わなかったし、チームの雰囲気はずっとよかった。僕がチーム内で最初のステージ優勝者になるとは誰も予想していなかったよ」
「今日は、リッチー・ポート、ティボー・ピノ、アンドリュー・タランスキーと一緒だった。彼らが長い上り(アロス峠)で僕を引き離すかもしれなかった。だから、勝つための唯一の方法は、上りの前で飛び出すことだった。下りは難しかったけど、それも自転車の一部だ。上りの頂上では限界だった。すべてのコーナーで注意し、うまくいったんだ」
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