テニスの全英オープンは7月4日、女子シングルスで波乱が起こった。前年女王のペトラ・クビトバが、エレナ・ヤンコビッチに6-3、5-7、4-6で逆転負けしたのだ。ウィンブルドンでは実に6年ぶりとなる早期敗退となった。過去2度この大会で優勝経験を持つクビトバ。182センチの長身から繰り出す強烈なサーブとフォアが武器のレフティーは、1回戦を36分、2回戦でも奈良くるみを58分で制し勝ち上がってきていた。この試合でもクビトバは序盤から圧倒的な攻撃力を発揮し、第1セットを奪った。第2セットもゲームカウント4-2とリードする。だがここからヤンコビッチは驚異的な粘りを見せた。グランドスラムでの最高成績は2008年の全米オープン準優勝ながら、シングルス世界ランキングで1位を記録したこともあるヤンコビッチ。近年は低調なパフォーマンスが続いたが、ここではベテランの意地が光った。守りに回ったクビトバは脆さを見せ、立ち直ることなく相手の勢いに飲まれた。この結果にファンは「ペトラは決勝まで勝ち上がると思ってた」「ヤンコビッチは2006年にも前年の女王、ビーナス・ウィリアムズを破ってるんだよな」「ヤンコビッチは元ランキング1位の実力を見せたな」「彼女が戻ってきてくれて嬉しい」など、堪え忍んだベテランの勝利に賛辞を贈った。ウィンブルドンでは自己最高に並ぶ4回戦進出を果たしたヤンコビッチ。30歳にして自分を超えられるか。The defending champion is OUT of #Wimbledon. There's been a major upset on Centre Court, Jelena Jankovic has beaten Petra Kvitová 3-6, 7-5, 6-4. Look what this win means to her.Posted by Wimbledon on 2015年7月4日