【セリエA】八百長問題にパルマの再建…ピッチ外でイタリアを賑わせた2つのニュース | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【セリエA】八百長問題にパルマの再建…ピッチ外でイタリアを賑わせた2つのニュース

スポーツ 短信
【セリエA】イタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長(2015年3月26日)
  • 【セリエA】イタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長(2015年3月26日)
  • 【セリエA】イタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長(2015年3月26日)
  • 【セリエA】パルマのジャンピエトロ・マネンティ会長 参考画像(2015年2月15日)
  • 【セリエA】パルマのマッシモ・ゴッビ(2015年3月15日)
今週セリエAにはピッチ外で2つの大きなニュースがあった。ひとつは2006年に発覚した大規模な八百長事件、俗に言うカルチョーポリに関しイタリア最高裁で判決が出たことだ。

当時ユべントスのCEOを務めていたルチアーノ・モッジ氏らが主犯格とされ、他にもイタリアサッカー連盟や審判協会の幹部らが事件に関与したと起訴された。

大スキャンダルに見舞われたセリエAからは多くのスター選手が去り、その影響は現在も残っている。未だイタリアサッカー界に暗い影を落とす事件だが、裁判所は関係者の多くを無罪とする判決を下した。

イタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長は、この判決に立腹している。

「検察の主張は事実だと証明された。深刻な犯罪は実際に起こった。我々はそれを知っている」

一方セリエAに訪れた朗報は、財政難で存続が危ぶまれていたパルマに、買い手が見つかるかもしれないというものだ。

パルマは選手やスタッフへの賃金不払いで勝ち点を剥奪され、警備費用が払えないためホームスタジアムでの試合を中止するなど、このところ良くないニュースばかりが続いている。加えてジャンピエトロ・マネンティ会長がマフィアの資金洗浄に関わった疑いで逮捕され、これ以上悪いことなど起こりようがない状態だ。

そんな彼らにカナダの投資家グループが興味を持っていると報じられた。パルマのマッシモ・ゴッビは「グループの名前以外の詳細は聞いていない」としながらも、チームが正しい状態、あるべき姿に戻ることを期待せずにはいられない。

「順調に進むことを期待しよう。どういう手続きになるのかも知らないが、僕らはただ期待して待つだけだ」

投資家グループが本当にパルマを買収し、未払いになっている報酬7400万ユーロ(約95億7000万円)を支払えれば、取りあえず来季の4部降格は免れる。

《岩藤健》

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