【ブエルタ・ア・エスパーニャ14】コンタドール3度目の総合優勝。最終日の個人タイムトラアルはマローリが制す | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ブエルタ・ア・エスパーニャ14】コンタドール3度目の総合優勝。最終日の個人タイムトラアルはマローリが制す

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コンタドール、3回目の栄冠(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • コンタドール、3回目の栄冠(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • 総合優勝はコンタドール(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージのプロフィールマップ
  • 区間優勝したマローリ(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • コンタドールがスタート(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • 総合リーダーのコンタドール(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • 区間3位のデニス(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
  • 総合2位になったフルーム(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第21ステージ)
スペイン全土を舞台に3週間かけて行われるステージレース、第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ。

最終日、第21ステージはキリスト教巡礼地として知られるサンティアゴデコンポステーラで9.7kmの個人タイムトライアルで行われ、イタリアのアドリアーノ・マローリ(モビスター)が優勝した。

9.7kmと短距離だが直角カーブが多く、さらにスタート&ゴール地点には石畳区間もあるテクニカルなコースを制したのはイタリア個人タイムトライアルチャンピオンのマローリだ。この日は総合順位の低い選手からスタートするため、第20ステージ終了時点で総合116位だったマローリは44番目に出走。

11分12秒で走り終えたマローリが暫定1位に立ってからしばらくすると、サンティアゴデコンポステーラには強い雨が降ってきた。これが勝負を決めた。さらに個人タイムトライアル最強の世界チャンピオン、トニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)はすでにリタイアで不在のため、マローリがブエルタ初区間優勝を挙げた。

運がなかったのが75番目にスタートしたローハン・デニス (BMCレーシング)だ。スタートから5kmの中間計測地点はマローリより6秒速いトップ通過にも関わらず、終盤雨に降られて区間3位に終わった。しかもゴール直後にスリップして落車する始末だった。

総合トップ5がスタートするころには雨も上がっていたが、路面状況はウエット。コースも短いこともあり、それぞれが安全に最後まで走り切ることを選択した。

総合リーダーのコンタドールが区間101位、同2位のクリストファー・フルーム(スカイ)は区間63位、同3位のアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)がトップ3の中では最速だったがそれでも区間32位だ。

その結果、コンタドールが2年ぶり3度目となるブエルタ王者に輝いた。コンタドールはフルームとのタイム差が1分37秒あったため、ゴール手前では減速し何度も右手でガッツポーズをした。7月のツール・ド・フランスで落車リタイア、ケガを回復させての勝利。

ポイント賞はジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・シマノ)、山岳賞はルイスレオン・サンチェス(カハルラル・セグロスRGA)、複合賞はコンタドール、チーム賞はカチューシャに決まった。

最終的な総合成績は以下の通り。カッコ内は前日の順位。

1位 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)81h 25' 05’’
2位 (2位ー)クリストファー・フルーム(スカイ)+1' 10’’
3位 (3位ー)アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)+1' 50’’
4位 (4位ー)ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)+3' 25’'
5位 (5位ー)ファビオ・アール(アスタナ)+4' 48’’
6位 (7位ー)サムエル・サンチェス(BMCレーシング)+9’ 30’’
7位 (6位ー)ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)+ 10' 38’’
8位 (8位ー)ワレン・バルギル(ジャイアント・シマノ)+ 11' 50’’
9位 (10位△)ダミアーノ・カルーゾ(キャノンデール)+ 12' 50’’
10位 (9位▼)ダニエル・ナバーロ(コフィディス)+13' 02’’

大会は総距離およそ3240km、9月14日まで全21ステージで行われた。


Resumen etapa 21 - Santiago de Compostela... 投稿者 la_vuelta
《五味渕秀行》

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