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【世の中】どこまで続くガソリン高騰

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2014年7月17日付

●秋に再稼働準備本格化、川内原発、安全新基準初の「合格」(読売・1面)

●ガソリン高騰続く、12週連続全国平均169.9円(読売・2面)

●BRICS銀視界不良、共同で設立発表(朝日・3面)

●近大マグロ7割増産へ、豊田通商、新たに稚魚施設(朝日・6面)

●企業とスポーツ都市対抗出場トップに聞く、感動、喜び共有したい、ホンダ伊東孝社長(毎日・7面)

●富士重、4~6月最高益、営業15%増、北米好調で(日経・1面)

●ディーゼル車最安170万円、マツダ「デミオ」今秋発売、燃料割安、HVに対抗(日経・11面)

●東海道新幹線、時速285キロに、東京ー新大阪3分短縮(日経・11面)

●日産、中国で「65万円」車、若者狙い、欧米勢に対抗(日経・12面)


ひとくちコメント

このところ、毎週木曜日の朝刊の見出しをみて、クルマを運転する人のなかには、「またかよ」と悲鳴を上げて、うんざりする読者も少なくないだろう。レギュラーガソリンの小売価格が12週連続で上昇しているからだ。

きょうの各紙も、読売が「ガソリン高騰続く、12週連続、全国平均169.9円」と2面の総合面で大きく報じたほか、産経は「ガソリン高騰170円目前」。

さらに、毎日も「ガソリン169.9円、5年10か月ぶり高値」として、しかも「景気回復に逆風」とのサブタイトルで「ガソリン価格の高騰は家庭や企業を直撃、景気回復基調にある日本経済の足を引っ張る可能性がある」と伝えている。

その記事では、半径2キロ以内に十数店のGSが集まる激戦区とされる東京都世田谷区の環状8号線沿いにあるセルフ式ガソリンスタンド(GS)「エクスプレス八幡山SS」を取材。そこの木村文彦副所長は「1年前に比べ客足は落ちていないが、満タンを入れる客が減り、売り上げは数%落ちた」と紹介して、対策としては、アルバイトの雇用をやめたり、照明を落としたりしてコストを削減し、値上げ幅を抑制しているそうだ。

さらに、月1000キロ走行するという男性客の話としては「ゆっくり発進するなどエコドライブを心がけているが、車は生活の足なので、ガソリン高は痛い。何とかならないものか」とぼやいたという。

そんな中、日経は,マツダが今秋発売する小型車『デミオ』のディーゼル車の価格を170万円程度にする方針を固めたと報じた。

ガソリン高を背景に、「割安な軽油を燃料とするディーゼル車の需要が高まっている」としながら「燃費性能と合わせて販売価格の安さも打ち出してHVに対抗する」とも取り上げている。

「風が吹けば桶屋が…」という虫のいい話だが、割安の軽油でも前週に比べて20銭高い147円60銭と、13週連続で値上がりし、5年9か月ぶりの高値水準。車を必需品としているトラック業者などは気の毒だが、「ガソリンよりも割安だから」とアピールしてもディーゼル車にシフトする一般ユーザーがどれだけ増えるかどうか。

消費増税に伴う反動減の影響も地方を中心にじわり広がっているという。いずれにせよ、ガソリン高騰は「クルマ離れ」を加速させる大きな要因であることは間違いない。

【新聞ウォッチ】「また今週も…」12週連続のガソリン高騰、家庭や企業を直撃

《福田俊之@レスポンス》

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