歯の状態が体へ及ぼす影響、詳しく知らない人が多いという結果に | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

歯の状態が体へ及ぼす影響、詳しく知らない人が多いという結果に

ライフ ハウツー
1年以内の歯科検診・健診の受診有無
  • 1年以内の歯科検診・健診の受診有無
  • 歯科医師・歯科医院に対する満足度
  • 歯科医師や歯科医院に対し満足している理由
  • 歯科医師・歯科医院に対する期待、要望
  • 歯科医療に関する事柄への関心
 日本歯科医師会は、全国の20代~70代男女を対象に、3月4日~3月6日まで「歯科医療に関する一般生活者意識調査」を実施した。

 この1年間に「企業や自治体(行政等)の歯科検診・健診(チェック)」や「歯科医院でのチェック」を受けた人は全体の52.1%となっており、前回調査(2011年:46.6%)時に比べ検診・健診率は上昇している。歯科検診・健診または歯科医院でのチェックを“受けている”人は、男性より女性の方が多く、また、高年齢になるほど高くなる傾向が見られた。その一方で、男性20代~50代、女性20代・50代では、この1年間の検診・健診率は5割を下回っていえう。

 歯科治療経験のある9,647人のうち、4人に3人にあたる約75%が治療に満足していると回答している(74.5%)。「治療の丁寧さ」(44.1%)、「スタッフの対応の良さ」(39.5%)、「時間通りの診療」(39.5%)、「治療方法の分かりやすい説明」(30.2%)などが満足度の決め手となっている。

 生活者が歯科医師・歯科医院に期待していることは、「治療技術」(59.7%)、「治療費負担が低いこと」(54.9%)、「痛くないこと」(47.3%)が上位に挙げられている。更に、「治療期間・回数の低減」(38.5%)、「治療内容の分かりやすい説明」(36.9%)なども期待していることがわかった。

 歯科医療について、生活者は様々な関心を寄せており、「歯並びやかみ合わせの悪さが歯の病気の原因となる」(87.7%)、「歯科疾患と全身の病気との密接な関係」(85.4%)などの事柄に対する関心度は85%を超えている。また、認知度も、「歯並びやかみ合わせの悪さが歯の病気の原因となる」は87.9%、「歯科疾患と全身の病気との密接な関係」は76.7%と高くなっているが、いずれも、「聞いたことがある程度」で、「詳しく知っている」の割合は1~2割にとどまっており、詳しく理解している人が少ないことが明らかになった。更に、歯科疾患と全身の健康とのかかわりについても、「歯周病」と「低体重児出産や早産」「気管支炎」「血糖値を下げる妨げ」「脳卒中」へ影響を及ぼすことについては6~7割が「全く知らない」としており、歯科疾患と全身の健康の具体的な事柄に関して知られていないことが明らかになった。

歯の状態が体へ及ぼす影響…関心度は高いが詳しく知らない

《浦和 武蔵》

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