
JRAは14日、第50回エリザベス女王杯(GI、京都芝2200m)の枠順を発表した。
昨年5着で今年は戸崎騎手と臨むレガレイラは4枠7番、復活Vを狙うステレンボッシュは1枠2番、札幌記念2着から初タイトルを目指すココナッツブラウンは7枠13番から発走する。
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■1~2枠から毎年好走馬が出現
過去10年のうち阪神開催の2020~22年を除くデータを見ると、最多3勝を挙げるのは6枠で【3.0.1.10】単勝回収値は210を記録する。次いで1枠の【2.0.2.8】、残る2勝は2枠【1.2.1.10】と3枠【1.1.0.12】で分け合っている。
3勝を挙げている6枠に対して、7枠は【0.0.0.17】といわゆる死に枠だが、人気サイドは3番人気4着だった2015年のルージュバックしかいない。8枠は【0.2.0.17】と健闘こそしているものの、2015年1番人気ヌーヴォレコルトが2着、17年1番人気ヴィブロスが5着と取りこぼしが発生している。
7枠の判断は難しいところだが、外枠は決してプラスとは言えなさそうだ。ココナッツブラウンは試練の7枠にイン。C.デムーロを迎えて女王の座を目指すリンクスティップも8枠で脚質的にも取りこぼしの可能性は否めない。
1~2枠は合わせて【4.3.5.42】で、京都開催の過去7回において、毎年いずれかの枠から好走馬が出現。このうち、初角7番手以内を取っていた好位勢は【3.3.4.17】と、好走馬12頭中10頭を占める。スタート後、最初のコーナーまで約400mあるものの、2200mというタフな距離というだけあって、ある程度のポジションを取ってロスなく運びやすい内枠が恩恵を受けやすいのかもしれない。
また前走GI・GIIで5番人気以内だった馬が1~2枠に入ると、【3.2.2.2】複勝率77.8%、複勝回収値200をマークしており、格のあるレースで人気に推されるような実績もある馬には追い風となる。前走GII戦で5番人気以内だったステレンボッシュとカナテープは、当日のポジショニングによって、データ上いずれかが馬券内にくる可能性が高い。
■4枠は人気馬凡走が目立つ
人気別で見ると、1~4枠の1~3番人気以内が【3.0.3.4】、5~8枠が【2.1.2.5】と内外で大きな差はなし。ただし、7~8枠は【0.1.0.4】とやはり劣勢で、1~6枠の3番人気以内なら【5.0.6.5】勝率31.3%、単勝回収値175を記録する。
なお、3番人気以内が1~6枠に入り、該当馬が2頭以上いた過去5回全てにおいて、1頭が1着、1頭が3着と2頭が揃って好走を果たしていた。レガレイラは人気筆頭で、6枠以内のパラディレーヌ、エリカエクスプレスあたりが3番人気以内になれば、傾向継続となりそうだ。
ただし、レガレイラの入った4枠は【0.0.2.12】と連対ゼロ。昨年も4枠7番に入り5着。自身に加えて、2018年には1番人気モズカッチャン(3着)、19年2番人気のクロノジェネシスや23年ジェラルディーナ(ともに5着)など人気サイドでも流れが悪い。身動きがとりづらく、レース運びが難しい枠と言えそうで、戸崎騎手のエスコートに注目となる。
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