米国の入国禁止令、NBAコミッショナーが懸念を表明 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

米国の入国禁止令、NBAコミッショナーが懸念を表明

スポーツ 短信
ドナルド・トランプ  参考画像(2016年11月10
  • ドナルド・トランプ  参考画像(2016年11月10
世界最高峰の舞台を守るため、NBAのアダム・シルバー・コミッショナーは、ドナルド・トランプ大統領の入国禁止令に異議を唱えた。オールスターゲームに合わせて行われた会見で、シルバー氏は「ビジネスの観点から懸念している」と表明した。

イスラム圏7ヶ国からの入国禁止令を発したトランプ大統領。その後、大統領令は司法判断で差し止められたが、トランプ大統領は近日中にも修正した新たな入国禁止令を出すと見られる。

こうした動きにシルバー氏は、「入国禁止令のことは懸念している」とコメントした。ただし、高度に政治的な話題や政権への論評は避け、ビジネス面で負の影響が大きいと語った。

「この場での彼らに対する判断は脇に置く。政府にいる人間がアクセスできるのと同じ情報や、治安情報を持っていないからね。だが、我々はビジネスをベースとして世界中を動き回っている。以前も話したようにNBA選手の25パーセントはアメリカ国外で生まれた。我々は世界規模での巨大なビジネスをしているんだ」

ビジネスマン出身で利に聡いトランプ大統領には、損得で考えさせたほうが効果的と見たか。シルバー氏はNBAのビジネスモデルを説明する。

「何がNBAを表しているか考えると、すべてがひとつになった中から、最高の要素が出てくるということだ。世界中が一体になった中から出た、最高の人材が最高レベルのプレーをする。だから私は政府の入国禁止令を懸念する。素晴らしいNBAを作っている基盤となる価値に反するものだからだ」
《岩藤健》

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