UFCミドル級7位のアンデウソン・シウバは、2月11日に米国ニューヨーク州ブルックリンで行われた『UFC208』で4年半ぶりの勝利を手にしたあと、「とにかく幸せ。いま言いたいのはそれだけだ」と感無量のコメントを残した。
かつてミドル級に絶対王者として長く君臨し続けたシウバ。しかし、クリス・ワイドマンに敗れてからは左脚の骨折で一時は選手生命の危機を迎え、復帰してからも白星が得られない時期が続いた。
今回は同級8位デレク・ブランソンと対戦。レスリング出身のブランソンが仕掛けるタックルを防ぎ、老獪な試合運びを見せる。
最終ラウンド残り1分30秒でテイクダウンされ、グラウンドで劣勢に立たされたまま試合終了を迎えるも、ジャッジは3-0でシウバを支持した。
「俺は戦うのが好きだ。時々『もう十分に強さを証明したのに、なぜ戦い続けるんだ』と聞かれるが、『戦うのが俺の人生だからだ』と答えている」
充実感に笑みも浮かんだシウバ。さらなる強敵との戦いを待ちわびている。
《岩藤健》