ステーブルフォード方式で求められるバーディ狙いの姿勢 2年ぶり開催のFor The Players By The Players 優勝候補10名をピックアップ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ステーブルフォード方式で求められるバーディ狙いの姿勢 2年ぶり開催のFor The Players By The Players 優勝候補10名をピックアップ

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ステーブルフォード方式で求められるバーディ狙いの姿勢 2年ぶり開催のFor The Players By The Players 優勝候補10名をピックアップ
  • ステーブルフォード方式で求められるバーディ狙いの姿勢 2年ぶり開催のFor The Players By The Players 優勝候補10名をピックアップ

9日から、群馬県のTHE CLUB golf villageで、「For The Players By The Players」が2年ぶりに開催される。同大会の競技方式はストロークプレーではなく、ステーブルフォード方式。

ステーブルフォード方式とは、アルバトロスはプラス8点、イーグルはプラス5点、バーディはプラス2点、パーは0点、ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上はマイナス3点で換算し、その合計得点を競う方式だ。

ボギーのマイナスよりも、バーディのプラスの方が大きいため、ボギーを恐れずバーディを狙いにいく姿勢が求められる。すべてのホールがパーのパープレーよりも、1バーディ1ボギーの方が得点は高くなる。

◆ツアー唯一のポイント方式 比嘉一貴、米澤蓮ら大会初出場

■攻めながら自分のプレーに徹すること

前回2022年大会の上位5名の成績を見てみると、優勝した小林伸太郎と2位の大岩龍一は、ストロークプレーだったとしても同じ順位だったが、3位のJ・デロスサントスは4位タイの小鯛竜也と竹安俊也にストロークプレーでは負けており、ステーブルフォード方式ならではの部分が垣間見えた。

この競技方式のポイントは、より攻めながら自分のプレーに徹すること、だろうか。

ディフェンディングチャンピオンの小林は2007年の日本アマチュアゴルフ選手権で優勝している。日本アマは2015年大会までは、36ホールのストロークプレー上位32名による、マッチプレーのトーナメント方式で優勝者を決めていた。

マッチプレーも、いかに攻めながら自分のプレーに徹するか、という点ではステーブルフォード方式と同じかもしれない。だとすれば、小林はアマチュア時代の経験が、2022年大会で生かされたはずである。

最近の成績やプレースタイル、前回大会の順位などをふまえて、上位に顔を出しそうな10名をピックアップしてみる。

■上位候補10選手

片岡尚之

ツアー1勝。今季は開幕から3戦連続予選を通過。2日から開催された中日クラウンズでは、最終日最終組でプレーし2位。調子を上げてきている。前回大会では7位に入り、大会やコースと好相性。昨季、パーオンホールの平均パット数2位、1ラウンドあたりのパット数1位のパットの名手。

米澤蓮

中日クラウンズでツアー初優勝をあげた。パーオン率が昨季19位、今季現時点で10位と、ショットの精度が高水準。今季の目標は賞金王、将来的には米ツアー参戦と志も高い。今季現時点での獲得賞金は出場選手の中でトップ。

比嘉一貴

2022年の賞金王。2023年は欧州ツアーを主戦場にしたもののフルシード獲得ならず。2023年の自身日本ツアー最終戦となったダンロップフェニックスでは10位フィニッシュ。今季日本ツアー開幕から3戦連続予選を通過。2022年の日本ツアー賞金王の同年ダンロップフェニックス以来の優勝が見られそうな気配。

比嘉一貴(2022年7月/Getty Images)

生源寺龍憲

開幕戦の東建ホームメイトカップで2位、中日クラウンズで3日目終了時3位タイで16位タイフィニッシュ。今季出場した2試合とも優勝争いに加わっている。今季現時点のパーオン率が80%を超え1位、バーディ率が3位。今季最も初優勝が期待されている選手の1人。

宋永漢(ソンヨンハン)

昨季の賞金ランキングは1億円を超え4位。パーオン率1位でパーキープ率2位。堅実さ、という点では日本ツアートップかもしれない。さらに、堅実ではありながら昨季のバーディ率が11位で攻撃力も有している。今季は開幕から3試合連続で予選を通過。中日クラウンズではトップ10に入り、上り調子とみて良いだろう。

河本力

ルーキーイヤーの2022年から2年連続でドライビングディスタンス1位。パット次第でビッグスコアを叩き出せる力がある。今季、開幕から2試合連続予選落ちだったが、中日クラウンズでは3日目終了時点で5位タイにつけ、優勝争いに加わり12位タイでフィニッシュ。調子を上げてきている。

幡地隆寛

河本と同じように日本を代表する飛ばし屋。昨季のイーグル率が2位。出場選手の中で最も1ホールでプラス5点が期待できる。昨季の賞金ランキングが自己ベストの18位となり、今年3月の豪亜共催のニュージーランドオープンでプロ初優勝。着実に総合力を向上させており、日本ツアー初優勝の期待が高まっている。

永野竜太郎

昨季の賞金ランキングは9位で35歳のシーズンで自己最高位となった。昨季のバーディ率が5位。これは、出場選手の中で最上位。今季は2試合に出場し、41位タイと予選落ち。まだ良い流れを作れていないが、49位タイだったものの前回大会で4日間プレーしているのは強みの一つ。

永野竜太郎(C)Getty images

木下稜介

2020-21シーズンに初優勝から2連勝をかざったが、その後未勝利。今季は、2戦目のISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!2024で優勝争いに加わり3位タイフィニッシュ。開幕から17位タイ、3位タイ、31位タイで、開幕から12ラウンド連続オーバーパー無し。約3年ぶりの優勝が近いことを感じさせている。

小木曽喬

昨季は出場した24試合すべてで予選を通過し賞金ランキング26位。今季、中日クラウンズでは3日目終了時点で単独首位に立ち、3位タイフィニッシュ。初優勝の期待が高まるプレーを見せた。小木曽は2014年の日本アマ優勝者。同じ日本アマ歴代優勝者でディフェンディングチャンピオンの小林のように、より攻めながら自分のプレーに徹する術を持っているはずだ。

■改修したTHE CLUB golf village

2022年大会時のコース名は「THE RAYSUM」。 コース改修され「THE CLUB golf village」という名称に変わった。

JGTO(日本ゴルフツアー機構)は「この大会のために改修された」と語っており、今後、For The Players By The Playersは、社会的な意義構築にもつながる継続的な発展を目指している。

世界基準を目指すコースを舞台に、これまでのトーナメントとは一味違うトーナメントで最も輝くのは誰なのだろうか。

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